「冬ドラマ」の明暗と「春ドラマ」の期待 早くも注目の夏ドラマ、「GTO」反町隆史の“お相手”は

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「GTO」は月9の夏ドラマ

 ヒットするドラマには理由がある。視聴者が観たくなるわけがある。苦戦するドラマにも原因が存在する。民意の表れである平均視聴率の順番に冬ドラマを並べ、なぜ、この結果になったのかを考察する。春、夏ドラマのヒット予測も行いたい。(視聴率はビデオリサーチ調べ、関東地区)。【高堀冬彦/放送コラムニスト、ジャーナリスト】

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 冬ドラマのことを伝えるより前に夏ドラマについて書かせていただきたい。フジテレビ「GTO」(1998年)の続編が7月から始まる可能性が取り沙汰されているが、放送は昨年秋に決定している。

 放送枠も月9(月曜午後9時台)に決まっている。主演はもちろん反町隆史(52)。ヒロインには「めるる」こと生見愛瑠(24)が起用される。

 一定以上の人気を得るだろう。一昨年4月に放送されたスペシャル版「GTOリバイバル」も個人6.0%(世帯9.6%)と高水準の視聴率を得た。コア視聴率(40代以下の個人視聴率)も良かった。

 気になるのは月9が昨年の春ドラマでも旧作「続・最後から二番目の恋」の続編を11年ぶりに放送していること。ドラマは現代を切り取るものでもある。またドラマには各局のポテンシャルが現れやすい。旧作が多いと、月9にマイナスのイメージが付きかねない。

 冬ドラマの話に移りたい。終盤に入っている。プライム帯(午後7~同11時)に15本ある各ドラマの個人視聴率の平均値を集計した。終了した作品もあるため、1月第1週~2月第4週(元日~3月1日)を対象とした。世帯視聴率も参考として記したい。

 1位は言うまでもなくTBS「日曜劇場 リブート」(日曜午後9時)。6回分の平均値は7.1%(世帯11.1%)。善良なパティシエ・早瀬陸(松山ケンイチ)がアウトロー刑事・儀堂歩(鈴木亮平)の顔に整形。リブート(再起動)し、反社会組織に立ち向かう。早瀬の殺された妻・早瀬夏海(山口紗弥加)も謎の公認会計士・幸後一香(戸田恵梨香)にリブートしている可能性がある。

「整形するくらいで他人になりすませるのか?」といった疑問の声もあるようだが、そもそも米国ハリウッド作品や国内ドラマの多くは荒唐無稽な物語なのである。

 そういった現実離れした物語に、視聴者を引き込むのが出演陣や制作陣の腕である。ドラマ関係者に聞いたところ、40代以下のコア視聴率も断トツである。

 2位はテレビ朝日「おコメの女-国税局資料調査課・雑国室-」(火曜午後9時、放送終了)。8回分の平均値は4.9%(同8.8%)。現代版の同「必殺シリーズ」だった。東京国税局からハミ出した主人公・米田正子(松嶋菜々子)たちが、脱税する悪党どもをやっつけた。

「必殺」と同じく、観る側にカタルシスを与えてくれた。米田と部下たちが結束するまでの組織成長劇にもなっていた。コアはかなり低いものの、この作品は「必殺」と同様、中高年向けだろう。

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