高市首相「私に恥をかかせるな」と、安倍元首相「辻元さんより人はいい」の“決定的な違い”…識者は「高市さんの場合は皮肉やジョークがシャレになっていない」と指摘
重要な“キャラクター”の違い
3月3日の衆院予算委員会では国民民主党の議員から質問された際、「壁を取っ払うのがお好きな御党に巻き込まれながら」と揶揄。当然ながら国民の反発を招いた。
政治アナリストの伊藤惇夫氏は「高市さんの発言は、今回の衆院選で大勝したことで舞い上がっているということが大きいでしょう」と指摘した上で、安倍氏の答弁も大きな影響を与えている可能性があるという。
「注目したいのは高市さんが国民民主党を『壁を取っ払うのがお好きな御党』と揶揄した発言です。安倍さんも民主党と立憲民主党を何度もからかいました。そもそも高市さんは安倍さんの“理念優先の政治”を参考にしています。例えばお二人とも改憲に意欲を見せているわけで、“保守派”としての共通点が認められるわけです。それと同じように国会における答弁も安倍さんの揶揄や嫌味、ヤジのような不規則発言に学んでいると考えられます。ところが高市さんと安倍さんでは人間としての“キャラクター”が全く違います。これは重要な問題だと思います」
安倍氏は大物政治家だった安倍晋太郎氏の次男として生まれた。出生した時点で政治家になることが既定路線だったと言える。
洒落にならない高市首相
「安倍さんはブレーンに恵まれた政治家でした。口の悪い人は『助けたくなるほど物を知らないから』と皮肉を言っていましたが、お坊ちゃん育ちらしい性格がプラスに働いたのは事実でしょう。また第一次政権が短命に終わり、多くの人が安倍さんから去りました。その際、以前と変わらぬ態度で接し続けた人を、安倍さんは第二次政権で非常に重用しました。だからこそ『安倍さんのためなら体を張れる』という人は少なくなかったのです。そのような背景を持つ安倍さんが口にした暴言なり不規則発言だったわけですが、高市さんの場合は完全な一匹狼です。そうなると問題発言のニュアンスが安倍さんとは異なってきます」(同・伊藤氏)
伊藤氏は安倍氏の問題答弁の本質に「幼児性」を挙げる。良くも悪くも、お坊ちゃん育ちの世襲政治家が無邪気に悪口を言っている──というイメージだ。
「ところが高市さんの場合は無邪気さが全く感じられないどころか、洒落にならない印象を受けることもあります。例えば赤沢さんに『私に恥をかかせるな』と迫ったという発言です。ご本人は冗談のつもりなのかもしれません。しかし真面目に受け止めれば、『そう言う高市さんは何様ですか?』と聞きたくなるし、実際にSNSではパワハラと受け止めた投稿も目立ちました」(同・伊藤氏)
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