高市首相「私に恥をかかせるな」と、安倍元首相「辻元さんより人はいい」の“決定的な違い”…識者は「高市さんの場合は皮肉やジョークがシャレになっていない」と指摘
第1回【高市首相はなぜ“物議答弁”を繰り返すのか…「私に恥をかかせるな」「中小企業のオヤジ、社長みたい」「壁を取っ払うのがお好きな御党」 歴史的圧勝で「全能感が透けて見える」と識者】からの続き──。高市早苗首相の国会答弁や発言が物議を醸している。SNSでは不快だとする投稿も決して珍しくない。(全2回の第2回)
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【写真を見る】「激ヤセ」が心配される高市首相 現在と比較すると「まるで別人」
だが高市首相の答弁について考える前に、安倍晋三氏が首相だった時の答弁を振り返ってみたい。安倍氏も踏み込んだ発言が目立ち、特に2020年2月の衆議院予算委員会では皮肉、暴言、ヤジが次々と飛び出した。
2月12日、衆院予算委員会では立憲民主党の辻元清美氏が質問に立った。憲法9条の改正問題で辻本氏は「国民投票で否決されたら自衛隊の正当性を低下させる懸念がある」と指摘した。
すると安倍氏は「辻元委員が自衛隊のことをそんなに大切にしていたのかということを私は今まで寡聞にして存じ上げなかった」と、かなり厳しい嫌味を言ってのけた。
さらに辻元氏が質問を終えると、その背中に向かって「意味のない質問だよ」とヤジを飛ばした。実は安倍氏、2015年にも辻本氏に向かって「早く質問しろよ」とヤジを飛ばしたことがある。
他にも2017年2月の衆院予算委員会でも、やはり辻元氏が北方領土交渉を巡って質疑に臨んだ。辻元氏が「首相は人がいいのかしら」と質問したところ、安倍氏は「私は確かに辻元さんよりも人はいいかもしれませんが、交渉力はしっかりあると思っている」と返した。
こうした“バトル”が繰り広げられた過去があったからか、立民は「意味のない質問だよ」のヤジに「立法府、議会全体に対する侮辱」と強く反発。最後は安倍氏がお詫びすることで決着した。
安倍氏は他にも強気な答弁が目立った。桜を見る会の前夜祭に関して質問した野党議員には「流言の流布」と決めつけた。同じ前夜祭について質問した別の野党議員には「何とかの勘ぐりだ」と噛みついた。
では、高市首相はどうだろうか。2月27日の衆議院予算委員会ではアメリカと交渉を続けている赤沢亮正経済産業相に「『私に恥をかかせるな』と言ったよね」と迫る場面があった。
さらに当選した自民党議員にカタログギフトを配った問題では、「昭和の中小企業のオヤジ、社長みたいなところがまだ私にはある」と釈明した。
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