「月に30万円やるから俺のそばにいてくれ」 全く仕事がなかった「有吉弘行」と10日連続で飲んだ「上島竜兵」涙と笑いの酒人生
夕刊紙・日刊ゲンダイで数多くのインタビュー記事を執筆・担当し、現在も同紙で記事を手がけているコラムニストの峯田淳さんが俳優、歌手、タレント、芸人ら、第一線で活躍する有名人たちの“心の支え”になっている言葉、運命を変えた人との出会いを振り返る「人生を変えた『あの人』のひと言」。第58回はお笑い芸人の上島竜兵さんと、有吉弘行さん。二人が固い絆で結ばれていたことが分かる、心温まるエピソードです。
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「竜兵会」
お笑い芸人の飲み会でとりわけ有名なのは、今は亡きダチョウ倶楽部の上島竜兵(享年61)の「竜兵会」だろう。下戸の寺門ジモン(63)は除き、ダチョウの肥後克広(62)、土田晃之(53)、劇団ひとり(49)、インスタントジョンソン、デンジャラス……そして、参加者の中で一番の売れっ子になったのが有吉弘行(51)だ。
上島との関係では、別格といえるのが有吉。どちらにも「涙と笑いの酒人生」というテーマでインタビューをお願いした。
有吉の飲み方と酒量はハンパではない。中野か下北沢あたりに繰り出し、朝5時まで飲み、次いで7時までやっているお好み焼き屋でガンガン飲み、さらに10時まで営業しているスナックで飲む……。
友だちが少ないという、毒舌が売りの有吉は、上島や「竜兵会」の様子をこんな風に語った。
〈竜兵さんは世話になっている大恩人。大先輩ですが、「豚の死骸」ってあだ名を付けちゃいました(笑)〉
〈みんなだんだん酒が入ってくると、竜兵さんに対して、「あなたの芸はつまらない」とダメ出しして、ケチョンケチョンに罵倒しちゃうんです。だけど、竜兵さんは、泥酔するとイヤなことは全然覚えていないおめでたい人。翌日に「昨日は楽しかったよ~」っていつも電話がかかってくるんですよね〉
その上島は、こう語っている。
〈最初は週1回だったのが毎日になってきて、次第に誰も誘いの電話に出ようとしなくなっちゃった。みんな頼むからオレに付き合ってくれよ~〉
また、「竜兵会」で、有吉の行きつくところはこんな感じだった。
〈今年(09年)は「竜兵会」の新年会を若手芸人のマンションでやって、そこで潰れちゃって……。後輩の布団でオネショしちゃった。去年は別の後輩の家で……〉
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