たった2年で閉業… お台場・イマーシブ東京は「本当につまらなかった」のか
暴走族の抗争に巻き込まれ……
アトラクションの『東リベ』のストーリーは、主人公が属する「東京卍會」と敵対する暴走族との抗争に参加者も巻き込まれる。参加者が今いるビルに火災が起きて大惨劇になるという。みんなで協力して、それを防ぐというものだ。
「簡単に言うと、2時間あるのですが、演劇パートと脱出ゲームのパートに分かれています。最初に15分ぐらい注意事項があって、暴走族抗争の演劇が始まる。演劇パートが20分ぐらいかな。その後、火災を防ぐため、火災報知器やスプリンクラーを作動させるパスワードを探すといった謎解きゲームがスタート。途中で敵対組織のヤンキーに捕まると、『おっさん、何うろうろと歩き回っているんだよ』とスタート地点に戻されたりする。主人公やヒロイン役に話しかけたりもできる。途中で謎を解けた人たち、解けない人たちで分かれたりもしますが、最後に再び演劇パートがあってハッピーエンドを迎えます」
この男性はかなり楽しめたよう。
「実際、かなり面白かったです。閉業前に来られてよかったですよ。2.5次元演劇をうたうだけあって、役者の人たちは漫画から抜け出てきたよう。漫画のファンなのか、女性率が高くて8割以上でした。役者の人たちの演技もすごく上手で、施設のHPで『キャストの個人名は公表しておりませんが、著名な劇団からなどの一流のキャストが集結』しているという謳い文句も偽りなしだと思いました。ヤンキーの物語なので蹴ったり殴ったりの殺陣(たて)があるのですが、近くで見ている観客に触れないよう転がったり倒れたりしないといけない。レベルが高いと思いました」
ディズニーは入園料1万円
ついでに閉業することについても聞いてみると――。
「残念ですね。2時間で料金7800円は高いという声もあると思いますが、お芝居を見るのだと思えば、そんなものです。しかし、お芝居を見る層が来るかといえば、どうでしょうか。日本人はシャイですから、巻き込まれたくない人も多いでしょう。また、テーマパーク好きの中には受動的に楽しみたい人のほうが多いと思う。それにディズニーならば入園料約1万円で1日中楽しめる。こういうアトラクションが好きな人は、かなり限定されるかもしれませんね」
イマーシブ・フォート東京を運営するマーケティング会社「刀」は、客数に比して施設の規模が過大だったことを営業終了の理由に挙げている。
エントランス近くの右側の壁には、グランドフィナーレを迎えるに当たって、来場者が感想を書いたポストイットを張り付けるメッセージボードがある。
そこには「ありがとう」「たのしめた」「最高だった」、そして「いつかまた」といった言葉が並んでいた。







