「自分の意思で行っていますし…」「信じるしかない」 イランで拘束「NHK支局長」の両親が胸中明かす

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 2月24日、NHKテヘラン支局長が拘束されたとの一報が日本国内に衝撃を与えた。そしてその4日後、米国とイスラエルがイランの軍事施設などをミサイルで攻撃。現地は戦火にさらされている。息子の身を案じる両親が「週刊新潮」の取材に応じ、切実な思いを明かした。

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イラク戦争以来の戦力

 イランの首都テヘラン中心部にある最高指導者事務所の一帯が爆炎に包まれたのは、現地時間で2月28日の早朝だった。

「イランの国営テレビは、最高指導者のアリ・ハメネイ師(86)が自宅の執務室で死亡したと発表し、40日間の喪に服すると伝えました。同時にハメネイ師の妻、娘、孫など家族に加えて、国防大臣、革命防衛隊司令官ら政府高官も殺害されたのです」(国際部デスク)

 米国は今回のイスラエルとの共同軍事作戦を「エピック・フューリー(壮絶な怒り)」と名付けている。

「米軍の投入兵力は3万~4万人。2003年のイラク戦争以来の大規模な戦力です。一方、イランは報復として、ミサイルや無人機でイスラエル及びサウジアラビアやアラブ首長国連邦など中東各地の米軍基地を攻撃しています」(同)

「当初から攻撃準備を進めていたとみるべき」

 中東調査会主任研究員の斎藤正道氏が開戦に至るまでの経緯をこう振り返る。

「かねて、米国はイランに対し、ウラン濃縮の完全停止や核施設の解体に加え、弾道ミサイルの制限、さらには親イラン民兵組織への支援停止を求めてきました。イランは核問題に限って交渉に応じる姿勢を示し、IAEAの査察受け入れなどを提案したのですが、米国はこれを拒否したのです」

 イランの回答が不十分であるとして、米国は攻撃に踏み切ったのだが、

「米国は、イランが国防の要である弾道ミサイルの制限に応じることができないと承知していたはずです。そう考えると、米国は当初から現体制の崩壊ないし弱体化を狙い、攻撃準備を進めていたとみるべきでしょう」(同)

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