松山英樹は「脱帽です」、格上大会で初出場・初優勝…“下克上の嵐”を起こす「26歳コンビ」とは【米男子ゴルフ】

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無名に近かった2選手の快走

 今季開幕6試合を終えた時点で、ゴッターアップは今季2勝、初優勝を挙げたばかりのブリッジマンは今季1勝。フェデックスカップ・ランキングでは、ブリッジマンが1位、ゴッターアップが2位にランクされた。

 ブリッジマンは出場した全試合でトップ20以内に入り、ポイント配分が高いシグネチャー・イベントのAT&Tペブルビーチ・プロアマで8位タイ、ジェネシス招待で優勝。ポイントを効率的に稼ぎ、やはり今季すでに勝利を挙げたシェフラーらベテラン勢を抑えて、トップに浮上した。

 ゴッターアップは、ソニー・オープン・イン・ハワイとWMフェニックスオープンで勝利した一方で、シグネチャー・イベント2試合では、AT&Tペブルビーチ・プロアマで37位タイと振るわず、ジェネシス招待は予選落ちとなり、ランキングではブリッジマンに追い抜かれてしまった。

 いずれにしても、PGAツアー3シーズン目を迎えたばかりで、つい最近まで無名に近かったこの2人がこれほど快走していることは、大きな注目に値する。

マスターズに向けて調子を上げるベテラン勢

 とはいえ、世界ランキング1位のシェフラーや2位のマキロイらが、シーズン最初のメジャー大会であるマスターズに向かって調子を上げてくることは想像に難くない。

 マキロイは、すでにオーガスタ・ナショナルで練習ラウンドを行い、「メンバー同伴ではなく、好きなときにラウンドできることは、素晴らしい」と、マスターズ・チャンピオンとしての特権のありがたみを味わい、2勝目を目指して意気を上げている。

 先週のコグニザント・クラシックでは、世界ランキングのトップ25以内が1人も出場せず、ゴッターアップやブリッジマンも、しばしの休息を取った。

 今週、フロリダ州オーランドのベイヒル・クラブ&ロッヂで開催される今季3つ目のシグネチャー・イベント、アーノルド・パーマー招待では、ベテラン勢が勝利するのか、それとも2人の注目選手がさらなる活躍を見せるのか。

 この春、PGAツアーの興奮は、どんどん高まりつつある。

舩越園子(ふなこし・そのこ)
ゴルフジャーナリスト/武蔵丘短期大学客員教授。東京都出身。早稲田大学政治経済学部経済学科卒。1993年に渡米し、在米ゴルフジャーナリストとして25年間、現地で取材を続けてきた。2019年から拠点を日本へ移し、執筆活動のほか、講演やTV・ラジオにも活躍の場を広げている。『王者たちの素顔』(実業之日本社)、『ゴルフの森』(楓書店)、『才能は有限努力は無限 松山英樹の朴訥力』(東邦出版)など著書訳書多数。1995年以来のタイガー・ウッズ取材の集大成となる最新刊『TIGER WORDS タイガー・ウッズ 復活の言霊』(徳間書店)が好評発売中。

デイリー新潮編集部

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