松山英樹は「脱帽です」、格上大会で初出場・初優勝…“下克上の嵐”を起こす「26歳コンビ」とは【米男子ゴルフ】

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マキロイ、松山を相手に優勝争い

 ゴッターアップは米メリーランド州の出身で、父親がニュージャージー州のゴルフ界で有名なトップアマだった。

 ニュージャージー州のラトガーズ大学を経て、名門オクラホマ大学へ編入し、全米カレッジゴルフ界で活躍した。米国のカレッジゴルファーのためにPGAツアーへのパスウェイ(道)として創設された「PGAツアー・ユニバーシティ」で、2022年ランキング7位になり、同年にプロ転向。2023年はPGAツアーの下部ツアーであるコーンフェリーツアーで戦い、2024年からPGAツアー参戦を開始した。

 そして、ルーキーイヤーの2024年にマートルビーチ・クラシックで初優勝。2025年にはDPワールドツアーとの共催大会であるジェネシス・スコティッシュ・オープンで2勝目を挙げ、今年はソニー・オープン・イン・ハワイとWMフェニックスオープンを制して、通算4勝を挙げた。

 ゴッターアップの武器は、PGAツアーで5位にランクされる絶大なる飛距離だが、大物選手との優勝争いでも物怖じしないメンタル面の強さは、さらなる武器と言っていい。

 昨年のジェネシス・スコティッシュ・オープンの際は、ゴッターアップは「世界ランキング158位の無名選手」だったが、世界ランキング2位のローリー・マキロイらを2打差で抑え込み、堂々、勝利を挙げた。

 通算4勝目となった今年のWMフェニックスオープンでは、マスターズ覇者の松山とのサドンデス・プレーオフで見事なバーディーを奪い、松山も「脱帽です」と敗北を認めたほどだった。

ジェネシス招待で初出場・初優勝

 さて、もう1人のブリッジマンは、米国のゴルフのメッカと言われるサウス・カロライナ州の出身で、同州のクレムソン大学へ進学。ゴッターアップ同様、カレッジゴルフで活躍し、PGAツアー・ユニバーシティの2022年ランキングで2位となり、2023年のコーンフェリーツアー出場資格を得た。

 そして、ゴッターアップ同様、2024年からPGAツアー参戦を開始。未勝利ながら着々とランクアップを図り、昨年はシーズン最終戦のツアー選手権に初出場した。シグネチャー・イベント出場資格を得た今年は、タイガー・ウッズが大会ホストを務める憧れのジェネシス招待に初出場し、いきなり初優勝を挙げた。

 ブリッジマンの強みは、これと言った弱点が無く、トータルで安定したゴルフをするところだが、とりわけパットの上手さには定評がある。PGAツアーにおけるパッティングのランキングでは常に5位前後に付けている。

 そして、これまたゴッターアップとよく似ているが、ブリッジマンにもメンタル面の強さが見て取れる。

「僕は常にリーダーボードを見て、自分の立ち位置を確かめながらプレーする。最終日の終盤、70ホール目でも、そうする。大詰めで自分の位置を知ることが、自分にとって脅威になるなんてことは、決してない」

 そうは言っても、優勝賞金400万ドルがかかっていたジェネシス招待の最終日は、終盤で2位との差が1打まで縮まり、「16番からはタフな戦いになった」と振り返った。

 だが、そこで崩れることはなく、最終組でともに回ったマキロイに臆することもなく、1打差で逃げ切った戦いぶりは、本当に見事だった。

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