日本はいつの間にスノボ大国に? メダルラッシュの理由とは… 活路を開いたのはお騒がせな「あの選手」

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「年収1億円以上の選手も」

 押部代表の口からは、現役スター選手の名前が次々と出てくる。

「村瀬も小学生のときに神戸に来てたし、木村(葵来)は岡山出身で、最初は尾道キングスに通って実力をつけた。うちは最初、教えるのもセットになっていて、村瀬のコーチの阪西翔と、木村のコーチの西村大輔は二人とも神戸キングスで教えていました。だからテレビつけたら“あいつらか”みたいな感じですよ」

 現在の利用料は、ひと月2万~3万円ほど。神戸キングスでは1日約100人が練習に励んでいるという。

 ところで、いささか気になるのはスノボ界の金銭事情。野上氏によれば、

「Xゲームで優勝しても賞金は数百万円。稼げるスポーツではありません。しかしアメリカの名選手、ショーン・ホワイトがこうした状況を改善するべく始めた大会があり、総合優勝したら数千万円もらえます」

 スポンサー収入もある。

「ユニクロのような大企業をはじめ、複数の社と契約している平野選手は桁違いでしょう」(同)

“バックカントリー”という、スキー場以外の山野などを滑って映像を残す活動を主軸にする選手もいる。

「バックカントリーで世界トップの選手になると、年に1億円以上は稼いでいるといわれています」(同)

 さて、今後のスノボシーンを、田中氏はこう見通す。

「回転数の勝負が主流になっている中で、銅メダルの山田選手は、回転数の少ない高難度の技を連続で披露して衝撃を与えました。4年後は山田選手のように、独創性に富んだ選手が増えていくと思います」

 スノボ旋風は続く。

週刊新潮 2026年2月26日・3月5日号掲載

特集「冬季五輪 平野歩夢は7位でもメダルラッシュ スノボ大国になった日本の原点」より

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