旧村上ファンドはフジ株で「760億円ボロ儲け」 次に狙われるのはTBSか
「パパに聞いて」
一方で、笑いの止まらないのが旧村上ファンドだ。
M&Aアナリストが言う。
「昨年12月に再上場を果たしたSBI新生銀行を巡る株買い占め騒動でも、旧村上ファンドは230億円の利益を手にしています。11年に有罪が確定したインサイダー取引事件を機に、“物言う株主”として名をはせた村上氏は表舞台から退きましたが、現在もグループ内の投資における意思決定やブレーン役を務めているといわれます」
実際、フジと村上氏の対立が先鋭化していた時期、ある投資家が「なぜフジにこだわるのか?」と絢氏に尋ねたところ、「分からない。パパに聞いて」と返されたという。
「実は市場関係者の間では、10年ほど前から“村上は変わった”と評されてきました。それまでの彼には“会社とはこうあるべきだ”といった確固たる哲学や投資信念がありました。しかし近年は単なるマネーゲームに興じているだけのように見えます」(同)
TBSのリサーチに着手
そんな中、村上グループがあまりに鮮やかに荒稼ぎしたことで、「次のフジ」を探す動きが始まっていると明かすのは、前出のファンド関係者だ。
「外資系ファンドなどがTBSホールディングスのリサーチに着手したと聞いています。都内・赤坂エリアの再開発を進めているTBSは、利益に占める不動産事業の割合がフジに次いで高い民放キー局として知られます。本社ビルのある赤坂サカス以外にも、8万坪(東京ドーム約5.6個分)を誇る緑山スタジオなどを所有し、不動産事業は売り上げ168億円に対し、営業利益75億円(25年3月期決算)。外資にとって、利益率のすこぶる高い同社の不動産事業は“カネのなる木”に映っています」
フジ陥落は新たなハゲタカを呼び寄せるか。
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