「とにかく一人で全力疾走して、最後はボロボロに…」 高市政権は“まるで第一次安倍内閣” 「周囲の不満がたまり始めている」

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「萩生田氏からの電話にも出ない」

 しかし、高市氏を諫める声は、官邸や自民党内からも表立って聞こえてこないという。

「とにかく選挙で大勝した高揚感に高市総理は浸っていて、なんでもやってやろうという様子ですね」

 とは、自民党関係者。

「今回の解散総選挙で、高市総理は事前に木原稔官房長官には相談していますが、党の麻生太郎副総裁や鈴木俊一幹事長、それに連立相手の維新には声すらかけていません。本来あり得ない話ですが、“勝てば官軍”で誰も総理にモノを申せない空気になっている。ここ最近は、側近とされる木原氏でさえ“夜になると総理が携帯に出てくれない”と困っています」(同)

 いったいどういうことか。

「『首相動静』でも分かる通り、公務を終えた高市総理は会合も入れず連日公邸に引きこもるのが常です。自らの体調を考慮しながら、政策の勉強や夫の介護に専念したいのかもしれませんが、周囲とのコミュニケーションが不足しています。党内だと萩生田光一氏、維新から総理補佐官に抜てきされた遠藤敬(たかし)氏などからの電話にもなかなか出ないことがあるそうです。高市総理自身、自ら電話をかけるタイプでもないので、政権発足から半年もたっていないのに周囲の不満がたまり始めています」

 今は国民の支持率が高く、政権内での不協和音は表面化していないが、いずれ内部崩壊が起きる潜在的リスクを抱えているというのだ。

なんでも一人で抱え込むタイプ

 実際、先の衆院選後のNHKなどの世論調査では、高市内閣の支持率は政権発足直後の7割近くにも達し「高市一強」が揺らぐ気配はない。このままの支持率で、2年後に控える参院選や自民党総裁選、4年先の衆院の任期満了による総選挙を乗り越えれば、「長期政権」の可能性も視野に入る。

 高市氏が師と仰ぐ安倍晋三元首相は、名実ともに憲政史上、歴代最長となる長期政権を築いた。

 2006年9月に第1次安倍内閣を発足させた後、わずか1年で持病悪化を理由に退陣するが、12年12月に再登板。20年9月で第4次内閣の幕を閉じるまで、国政選挙や党総裁選で連戦戦勝を重ね、通算3188日の在職記録は戦前戦後を通じて最長である。

「今の高市さんは、第1次内閣の安倍さんと似ているように見えますね。当時の安倍さんは、とにかく一人で全力疾走してしまい、最後は体がボロボロになってつぶれてしまったそうです」

 と振り返るのは、第2次安倍政権で官房副長官補を務めた兼原信克氏である。

「どうも高市さんは一人でなんでも抱え込むタイプに見えますね。政策の勉強に励むのは悪いことではありませんが、人に会って話を聞く時間がなくなってしまう。もっとさまざまな人からバランスよく生の情報を取らないと、どこに国民の不満がたまっているのか。民意はどうなっているのか把握できません。総理が国民の信頼を得るためには、政財界のみならず、ありとあらゆる分野の人々から情報を取る必要があるのです」

 その点、第2次以降の安倍政権は、当時の官邸内で「チーム安倍」と称された強固な組織力を基盤に長期政権を築くことに成功した。安倍政権の“後継”を自認する高市氏が手本とすべきは……。2月19日発売の「週刊新潮」で詳報する。

週刊新潮 2026年2月26日・3月5日号掲載

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