「大の里」を破った逸材「花田秀虎」の気になる進路…アメフトでもプロレスでもなく“大相撲”がベストな選択と言える理由とは

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同じ“花田”でも…

 同じ花田姓である元横綱・若乃花の花田虎上氏(55)は、引退後の00年にNFL入りを目指して渡米するもかなわず。帰国後にXリーグ入りして話題になり、再びNFL入り入りを目指したが、2年ほどで断念している。

「アメフトでオフェンス選手に必要な能力は俊足、鋭いフットワーク、遠くにパスを投げる強肩、そのパスを出すに当たって試合をコントロールできる能力など多岐にわたり、経験がないと難しいポジションが多い。一方、ディフェンスは戦略に従い、前に出る相手を止めるのがメイン。俊敏性に加え、体や当たりの強さが必要です。花田もそうですが、強烈な立ち会いからスタートし、相手にぶちかまして巧みに体をコントロールする能力のある力士に向いている。花田虎上氏は、筋力や当たりの強さは元横綱らしく、高いレベルでしたが、挑戦した時点で29歳。さらに、NFL入りに向けてトレーニングをバックアップしてくれる環境に恵まれていませんでした」(Xリーグ関係者)

 一方、24歳の花田には、強力な“援軍”がいる。自身もかつてNFL入りを目指していた、パフォーマンスコーチの栗原崇氏(38)である。

「花田はNFL入りを考えた当初から栗原氏に師事し、トレーニングの模様は同氏のユーチュチューブチャンネルでたびたび公開されています。スクワットや重量挙げで見せる筋力の強さはさすがですが、驚くべきは瞬発系の種目。ボックスジャンプという、ジャンプして箱に飛び乗る種目では、自分のみぞおちぐらいの高さにあるボックスに飛び乗り、天井めがけてメディシンボールを放り投げる種目では、栗原氏も驚くほどのパフォーマンスを見せていました。相撲時代の四股踏みで鍛えた股関節の柔らかさがあるので、フットワークも利いていました」(同前)

 しかし花田は、24年に右肩を脱臼。公式戦出場のチャンスも多くはなくNFLのドラフトにかかる可能性が限りなくゼロになってしまった。そこで昨年から、学生コーチを務めながらIPP(インターナショナル・プレイヤー・パスウェイ)と呼ばれるNFLの外国人選手発掘プログラムにチャンスを懸けたが、参加資格は得られず、NFL入りは極めて厳しくなった。

 そんな状況下、一部スポーツ紙で、花田が今秋までの大相撲入りを検討していることが報道されたのだ。

 日本相撲協会の公式サイトによると、力士になるためにはまず、どこかの部屋に入門しなければならない。そして本場所前に行われている新弟子検査を受検することになるが、その受験資格は、義務教育を修了した健康な男子で、身長167センチ以上・体重67キロ以上(三月場所の検査での中学卒業見込み者に限り、身長165センチ・体重65キロ以上)で、年齢は一般受検だと満23歳未満。ただし、日本相撲協会が指定している社会人や大学のアマチュア大会で一定の成績を残した人、各競技で高等学校以上の全国大会への出場経験がある人、新弟子運動能力検査に合格した人については満25歳未満であることが条件となっている。

 アマ時代に一定の実績があるものの、今年の10月で25歳になる花田が角界入りするには、タイムリミットが差し迫っているだけに、今年1月から母校・日体大相撲部の寮に住み込んで稽古に励んでおり、今後は大相撲の部屋で出稽古を行うという。

 しかし花田には、世界最大のプロレス団体であるWWE、そしてNFLへの挑戦継続もいまだに選択肢として残している、など、様々な報道もあるのだが……。

「1月に新日本プロレスの東京ドーム大会で華々しいデビューを飾ったウルフアロン(29)よりも、花田の方が若いし身体能力も上でしょう。ただし、元力士の花田はあまりスタミナがなさそう。それに対してウルフはスタミナが抜群で、凶器攻撃に耐えられる頑丈な体も気力もありましたし、プロレス流の受け身もマスター。花田がウルフのようにプロレスに順応できるかと考えたら……迷わずに角界入りをオススメめしますね」(元プロレス専門誌記者)

元横綱も太鼓判

 まだ迷いがあると思われる花田だが、NFL入りを目指す過程で、これも“大物”の元横綱にも師事していたことが分かっている。昨年9月下旬、栗原氏のYouTubeチャンネルに投稿された動画では、まだ渡米中だった同7月、元横綱・朝青龍のドルゴルスレン・ダグワドルジ氏(45)から届いたDM(ダイレクト・メール)がきっかけで、その後、モンゴルに渡り、数週間、“弟子入り”していたことを明かしている。

 2時間ぶっ続けのモンゴル相撲のスパーリングや、自転車で山道をかけあがるなどスタミナ強化の特訓を受けたという。花田が「今までのトレーニングが甘かったんだなと思うぐらい、自分の力以上に発揮できた」と振り返るほど、過酷なトレーニングだったというが、元横綱からは「大相撲に行ったら横綱になれる器だよ」とお墨付きをもらったという。

「その動画で、元朝青龍は花田にスタミナがないことを指摘し、スタミナ強化の特訓を課したそうです。角界入りすれば、脅威の身体能力で超異例のスピード出世を果たすかもしれません」(先の大相撲担当記者)

 花田にとって、角界入りがベストな選択に思えてならないのだが……。

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