広島・羽月が「ゾンビたばこ」使用容疑で逮捕! 逮捕された現役選手の“事件簿”を振り返る
プロ野球選手にあるまじき行為
昭和の時代にもいろいろな事件があった。
1959年12月23日深夜、東映のエース・土橋正幸が目黒駅前でタクシーの運転手の乗車拒否に腹を立て、口論になった。交番の警察官が仲裁し、いったんは収まった。その後、駒沢の合宿所「無私寮」で降車した土橋は、運転手の袖を掴んで引きずり降ろし、「乗車拒否を謝れ」「お前の会社の社長が来なければ帰さない」などと1階の食堂で約40分にわたって脅したことから、不法監禁、暴行、脅迫の容疑で目黒署に逮捕された。
「こりゃ、新聞でも叩かれるだろうし、えらいお目玉を食うぞ」と頭を抱えた土橋だったが、翌24日14時40分、示談が成立し、釈放された。
東映の後輩にあたる張本勲も1965年7月9日深夜、タクシーの運転手とトラブルになり、運転手と仲裁に入った男性2人の計3人を殴打、暴行傷害の現行犯で赤坂署に検挙された。
取り調べのあと、翌10日に帰宅を許され、逮捕には至らなかったが(同日書類送検)、球団は「プロ野球選手にあるまじき行為」として「当分の間、公式戦出場停止と球宴の出場禁止」の処分(オールスター明け後に解除)を科した。
缶チューハイ2本を万引きして逮捕
女性が被害者になった事件も少なくない(※今回の記事では、被害者の感情を考慮して選手の実名は避ける)。
1974年12月10日、熊本で自主トレ中の大洋の外野手が住居侵入、婦女暴行未遂容疑で熊本南署に逮捕された。彼はすでに翌年度の契約更改を済ませていたが、統一契約書第十七条(模範行為)に違反したとして無期限失格選手になった。
1980年3月24日には、近鉄の内野手が酔って通行人の女性に乱暴し、傷害罪の現行犯で広島東署に逮捕された。さらに同年8月2日には、ロッテの外野手も酒に酔い、川崎市の路上で女性の頬を平手打ちするなどして、中原署に暴行罪の現行犯で逮捕された。
平成以降では、1991年12月25日、大洋の投手が横浜市内で小学4年と小学5年の少女、6歳の幼稚園女児に相次いでスカートの中に手を入れるなどした強制わいせつ容疑で逮捕された事件がよく知られている。
また、2000年10月25日には、巨人の捕手が強制わいせつ致傷容疑で宮崎北署に逮捕された。彼は日本シリーズに出場するチームから逮捕者が出ることの社会的影響を考慮し、逮捕前に退団願いを提出、球団も受理し、一部マスコミは「元選手」と報じた。
だが、コミッショナー事務局の自由契約選手公示が翌26日だったため、結果的に現役選手として扱われることになった。
2012年8月23日には、ソフトバンクの捕手が20歳の女性を脅してわいせつな行為に及んだとして、強制わいせつの容疑で逮捕された。球団は翌24日、契約を解除したが、その後、この捕手が同様の事件を2件起こしていたことが判明した。
昨年3月、NPB歴代2位の通算350勝を記録した米田哲也氏(元阪急など)が缶チューハイ2本を万引きして逮捕された事件に代表されるように、一般人なら報じられないかもしれない軽微な犯罪でも、元プロ野球選手は大きく報道される。現役選手ならなおさらのこと。将来を棒に振らないためにも、日ごろの行動には十分注意してほしいものだ。
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