森香澄「給料10倍」は嘘かホントか 「令和のあざと女王」がテレ東退社後に独走する「したたかな戦略」

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「全部嘘テレビですからね」

 元テレビ東京でフリーアナウンサーの森香澄が「給料が10倍になった」という趣旨の発言をしたことが話題になっている。2月4日放送の「森香澄の全部嘘テレビ」で、プロ雀士の岡田紗佳に収入事情を聞かれて、森が「何倍かは言えないけど、(テレビ東京時代の)10倍は超えましたよ」と明かしたのだ。反響が大きかったことを受けて、彼女は自身のXで「全部嘘テレビですからね」とポストしていた。【ラリー遠田/お笑い評論家】

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 もちろん、番組内での発言だから話半分に聞いておくべきであるとはいえ、現在の彼女の華々しい活躍を考えると、それほど実態とかけ離れた数字ではないのはたしかだろう。

 2023年にテレビ東京を退社して以来、森香澄の勢いが止まらない。バラエティ番組への出演を中心に、ドラマ、グラビア、CMなど活動領域を広げていて、いわゆる「アナウンサー出身タレント」の中でも目立った存在になった。

 その人気の理由は、単にルックスや話題性だけによるものではない。現在のメディア環境において、求められている人物像を正確に体現している点にこそ本質がある。

 森は女性らしさを強調して男性を惑わせる「あざとい」キャラとして知られていて、「令和のあざと女王」などと呼ばれた。そんな彼女のタレントとしての基本的な特徴は、自分のあざとさを否定せず、むしろ積極的にキャラクターとして引き受けていることである。従来の女性アナウンサーは、清楚さや公平性が求められ、自己演出が強く見えることはマイナスに働きやすかった。

 しかし、森は自分がどう見られているかを理解した上で、その視線を隠そうとしない。「かわいいと思われたい」「注目されたい」という欲望を否定せず、それを笑いに変えることで視聴者との距離を縮めている。彼女のあざとさは真っ向から批判されることがなく、むしろ自己認識の高さやサービス精神を示すものになっている。

 同時に重要なのは、その自己演出が過剰ではないということだ。森のバラエティ番組での立ち回りを見ると、自分をよく見せようとする意識がありながらも、イジられることを決して拒否しない。

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