ロシア美女の斡旋、機密漏洩、習近平氏との関係…「アンドリュー元王子」の恥を上塗りした「エプスタイン文書」と、それどころではない英国政府
英国での“主役”は2人
英バッキンガム宮殿は現地時間9日、アンドリュー「元王子」ことアンドリュー・マウントバッテン=ウィンザー氏に関する疑惑の高まりについて、チャールズ国王が「深い懸念を表明している」と明らかにした。この異例の声明は「アンドリュー氏本人が対処すべき」としつつも、「警察の要請があれば当然ながら(宮殿は警察を)支援する」と述べている。
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この展開に至った要因は、1月末に米国で追加公開されたエプスタイン文書だ。中身は子メール記録や裁判文書、FBI情報提供者の証言、宣誓供述書、メディア記事の写し、SNSのスクリーンショットなどで構成され、追加公開分には300万枚以上の文書と画像、動画が含まれている。
これらはジェフリー・エプスタイン元被告(獄中で自死)の性犯罪について、米捜査当局が証拠資料として収集したものだが、すべてが“事実”として保管されたものではなく、各文書についての解説なども用意されていない。海外メディアは実際に文書を確認し、内容を独自に精査しているため、追加公開により浮かんだ疑惑は五月雨式に報じられている。
米国では元米大統領のビル・クリントン氏や言語学者のノーム・チョムスキー氏、実業家のビル・ゲイツ氏とイーロン・マスク氏といった面々が、エプスタイン元被告との浅からぬ関係を取りざたされている。一方、英国での“主役”は前駐米大使のピーター・マンデルソン氏とアンドリュー氏だ。
衝撃的な写真の数々
アンドリュー氏は昨年10月、「自身の称号と授与された名誉(職)」の不使用、すなわち返上を宣言した。「王子」の称号は保持されるとみられていたが、結局は剥奪となり、現在は「元王子」である。
当時のもっとも大きな疑惑は、2001年にエプスタイン元被告の仲介で17歳だったバージニア・ジュフリーさん(昨年4月に自死)に行為を3度強要したというものだ。その証拠として、アンドリュー氏とジュフリーさんのツーショット写真はあまりに有名だが、アンドリュー氏は「合成写真」と反論していた。だが、今回公開された文書では、エプスタイン元被告の共犯者が電子メールの中で写真に言及していた。つまり、写真は本物と確定したのだ。
電子メール記録からは他にも、アンドリュー氏がエプスタイン元被告をバッキンガム宮殿のディナーに誘ったり、エプスタイン元被告がアンドリュー氏と思われる「公爵」に「賢く、美しく、信頼できる」26歳のロシア人女性を紹介したりと、親密な関係が浮かび上がっている。2019年のテレビインタビューで発言した「2010年末の時点で縁を切った」という内容も嘘だったことが確定した。
文書に含まれていた写真もインパクトが強い。アンドリュー氏と思われる男性が、横たわった女性の上で四つん這いになっている姿や、その女性の腹部に手を置いている姿、椅子に座った女性たちの膝上で寝転がっている姿など、見ている側が恥ずかしくなるほどだ。
さらに別の文書からは、女性ダンサー1人に対してエプスタイン元被告とともに「さまざまな行為」を要求したという主張が見つかっている。もう今度こそ一巻の終わりでは……と思える状況だが、残念ながら話はまだ続いてしまうのだ。
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