若い頃は「正直で気持ちいい」→「生意気」「偉そう」に変化 みちょぱ、妊娠発表で変わる立ち位置

エンタメ 芸能

  • ブックマーク

年齢を重ね、発言に重み

 どちらの件に関しても、冷静に見れば彼女自身にほとんど非はなく、やや理不尽に叩かれているだけではあるのだが、彼女に対するイメージの変化を象徴する出来事ではある。

 年齢を重ねたことで、発言に重みが出てきてしまい、ギャルタレントの王道とも言える本音キャラを貫くのが難しくなってきた。また、若い世代のギャルタレントは次々に出てくるため、若さを武器にしたポジションは入れ替わっていくことになる。

 そう考えると、今回の妊娠発表は良い意味で彼女のイメージチェンジにつながる可能性がある。女性タレントは結婚や出産をきっかけにテレビでの役割を少しずつ変えていくことが多い。

 みちょぱもこれまでの「若い女性の代弁者」という立場から、生活者としてのリアルな視点を持つ存在へと移っていくのかもしれない。母親という立場を得ることで、従来通りの率直な発言も、経験に裏打ちされた現実的な言葉として好意的に受け取られやすくなるだろう。

 もともと彼女は、きつい毒舌で笑いを取るタイプではない。どちらかと言うと、理想論よりも現実感覚に寄ったコメントが持ち味だった。その点は育児や家庭といったテーマとも相性がいい。理想的な「ママ像」を演じるのではなく、等身大の感覚で語れることが強みになるはずだ。

 今回の妊娠に関しては本人も「無理のない範囲で働けるだけ働かせていただく予定」と述べており、出産後も仕事を続ける意欲を示している。ギャル枠での路線変更を迫られていたタイミングでの妊娠は、彼女にとって新しいキャラクターを確立する絶好の機会かもしれない。新しいステージにのぼるみちょぱは、これまでとは違った魅力を発信できるはずだ。

ラリー遠田(らりー・とおだ)
1979年、愛知県名古屋市生まれ。東京大学文学部卒業。テレビ番組制作会社勤務を経て、作家・ライター、お笑い評論家に。テレビ・お笑いに関する取材、執筆、イベント主催など多岐にわたる活動を行っている。お笑いムック『コメ旬』(キネマ旬報社)の編集長を務めた。『イロモンガール』(白泉社)の漫画原作、『教養としての平成お笑い史』(ディスカヴァー携書)、『とんねるずと「めちゃイケ」の終わり 〈ポスト平成〉のテレビバラエティ論』(イースト新書)、『お笑い世代論 ドリフから霜降り明星まで』(光文社新書)、『松本人志とお笑いとテレビ』(中公新書ラクレ)など著書多数。

デイリー新潮編集部

前へ 1 2 次へ

[2/2ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。