“日本一寒い町”で120人が挑戦 マイナス20度の極寒と戦う「人間耐寒テスト」とは

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氷のかまくらに身を入れて……

 列島を見舞った大寒波。近年の夏の暑さはもちろん、真冬の寒さも耐えがたいというのに、日本一寒い町を標榜する北海道内陸部は陸別町で実施される「人間耐寒テスト」に、今年も120人以上が挑むそうだ。

 耐寒テストは町最大のイベント「しばれフェスティバル」で行われる。今年の開催日は2月7、8日。ご当地アイドルやお笑いのライブなどが催される初日のプログラム終了後、一般客が退場した午後9時にテストの開会式がある。

 同10時からは参加者によるカラオケ大会。夜は「バルーンマンション」と呼ばれる氷のかまくらか、持ち込みのテントに身を入れて、翌朝7時まで極寒と戦う。

 一酸化炭素中毒などを防ぐため、マンションやテント内での火気使用は禁止だ。

延べ7100人以上が参加

「1983年の第2回しばれフェスから始まり、40年以上の歴史があります」

 とは陸別町の担当者。これまで延べ7100人以上の猛者がこの極寒に耐え、町から認定証を得た。今回も昨年12月に参加者を募ったところ、実行委員らの手で造られる30基ほどのバルーンマンションに人気が集まって抽選に。持ち込みテントでの参加者を加えると「今年の参加者は120~130人程度になりそうです」(担当者)。

 日本最低気温の記録は旭川の零下41度で120年以上も破られていないが、陸別町は周囲を小高い山々に囲まれた盆地で冷気がたまりやすく、冬は晴天が多いため放射冷却が強くなってかなり冷え込む。瞬間記録は他所に譲るも、1月の最低気温の平年値が零下20度近くという寒さ。これが「日本一」を名乗る理由だ。今年も1月24日に零下28.1度を記録したというから厳しさがうかがえる。

零下30度に達した年も

 町によると「テストの際は例年零下20度ぐらいまでは冷え込みますが、過去には零下30度に達した年もある」。聞くだけで体が震えてくるが、これまでトラブルや事故はないそう。

「会場内にある『命の火』と呼ばれる巨大なファイヤーストームで暖を取ることができ、参加者のみなさんは無理をしない程度に挑まれています」(担当者)

 分厚い防寒着に身を包んで耐え過ごす一夜。スマホはいじれても、極寒ゆえバッテリーの減りが早いとも。いやいや、参加者は酔狂、いや、猛者ぞろいというわけか……。

 テストといっても町おこしの催事で、データを取るわけではない。事後のアンケートでは「手作り感」などがおおむね好評なのだとか。

「日本一の寒さを体感しに、こぞってみなさんに来てもらえれば」(同)

 来年、挑んでみる?

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