長嶋茂雄さん 田園調布「7億円豪邸」の相続が完了 「一茂氏」以外の3きょうだいが受け継ぐ 過去にはテレビで「相続放棄」発言も
長嶋茂雄氏が肺炎により死去したのは、2025年の6月3日。以来、8カ月が経過したことになる。ファンを魅了するプレーをした選手に贈られる「長嶋茂雄賞」が新設されるなど、亡くなってなお、「ミスタープロ野球」の名が人々の記憶から消えることはない。一方で、時の経過に連れ、故人が生前遺したものが処分されたり、次の世代に引き継がれたりしていくのもまた事実である。この年明け、長嶋氏が長年に亘って居を構えた田園調布の自宅の相続登記が完了していた。登記簿には、意外な事実が記されていた。
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時価7億円
長嶋氏の自宅は、東京・大田区の田園調布にある。ミスターがこの土地を購入したのは、1969年のことだから、33歳、V9の真っただ中(「V5」時)と、まさに選手として油が乗りきった時期のこと。以来、昨年6月に89歳で死去するまで56年に亘ってミスターはこの地で過ごした。
長嶋氏が現役時代、まだ世が今より牧歌的だった頃は、ファンがこの自宅を訪問し、時に長嶋氏自身が相手をすることもあったという。引退後、「空白の一日」の前、法政大学に在学中の江川卓を密かに招いたり、1980年の監督解任の際、記者たちが夜討ち朝駆けを繰り返したりしたのもこの家だ。あるいは、真っ暗闇の中で松井秀喜と素振りに取り組み、大打者へと成長させたのもこの家の地下室。「師弟の縁」は後に国民栄誉賞のダブル受賞となって結実した。さらには、セコムのCMに出演する身ながらも、警報機が作動せず、不審人物が包丁を持って家の中に押し入ってしまったという、笑えない事件も起きた。長嶋邸は半世紀以上に亘ってプロ野球史のさまざまな事件の舞台となった“現場”なのである。
田園調布は日本を代表する高級住宅地であるだけに、その資産価値も高い。ここには、590平方メートルほどの土地に、2階建て地下一階、延べ床面積およそ330平方メートルの家屋が立っている。家屋は1971年に新築され、12年後に増築されたもの。地元の不動産会社の見立て(「週刊新潮」2025年6月19日号)によれば、一坪あたり、ざっと400万程度、土地だけでおよそ7億円もの価値があるという。
登記にない一茂氏の名前
この田園調布の土地と建物は、共に長嶋氏個人の所有であった。この不動産について、昨年末に相続登記の手続きが申請されており、1月下旬に登記が完了していた。
長嶋氏は妻・亜希子さんとの間に、4人の子をもうけている。長男・一茂氏、一般人の長女、次女・三奈さん、次男・正興氏だ。このうち一茂氏はプロ野球選手となり、引退後はタレントとして活躍中、三奈さんもキャスターとして露出が多いから、ご存じのことだろう。一方、長女は幼少期から公の場に出ることはなく、次男の正興氏も一時カーレーサーとして活動していたものの、その後は表舞台から遠ざかっている。父の通夜、告別式にも2人は出席しなかった。
既に亜希子さんは2007年にこの世を去っているため、法定相続通りであれば、4人の子どもで、この不動産の権利を4分の1ずつ分け合うことになる。しかし、手続きの完了した登記に記されていたのは、長女、次女、次男でこの土地を3分の1ずつ分け合うというもの。一茂氏の名はそこにはなかった。
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