寒いと無性に食べたくなる「おでん」に新たな脚光! 大根でも玉子でもない人気の“おでん種”の人気が急上昇の理由

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「SURIMI」で商品開発を強化

 海外では、日本食ブームや健康志向などを背景に、魚の練り物は単に「SURIMI」として名が通っているという。そこで紀文食品は、このSURIMIというワードを使ったロゴを主力商品に使用。さらに社内の「練り製品事業企画部」を「スリミ製品企画部」に名称変更して関連商品の企画・開発を強化している。

 同社は「良質な魚のたんぱく質が凝縮されたスリミは、消化・吸収が良く、子供から高齢者まで安心して食べられる食材」(広報)とPRしながら、多くのレシピを公開している。季節のおでんでは、だしの取り方や種の下ごしらえのほか、「チーズおでん」「ピリ辛スンドゥブ風おでん」「こんがりジューシー焼おでん」といった珍しいレシピも公開し、話題となっている。

 練り物業者らで組織する一般社団法人「日本かまぼこ協会」(東京)の松本洋一専務理事は、「これまで生産・消費が減り続けてきた水産練り製品だが、良質なたんぱく質を手軽に摂れ、健康志向に即した食品であることが見直されている。今後、一層の消費増に期待したい」と話している。 

 近年、練り物は免疫力の向上や疲労回復、さらには筋力の維持にも効果を発揮することが報告されている。大根や玉子もおいしいが、それらと同時にアツアツの魚の練り物もお薦めだ。

川本大吾(かわもと・だいご)
時事通信社水産部長。1967年、東京生まれ。専修大学を卒業後、91年に時事通信社に入社。長年にわたって、水産部で旧築地市場、豊洲市場の取引を取材し続けている。著書に『ルポ ザ・築地』(時事通信社)。『美味しいサンマはなぜ消えたのか?』(文藝春秋)。最新刊に『国産の魚はどこへ消えたか?』(講談社+α新書)がある。

デイリー新潮編集部

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