「これが最後のステージになるかもしれない」 ステージ4「肺がん治療」を続ける山川豊が明かした“歌える喜び”

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歌える喜び

 山川によれば、「がんに勝つ」と思うと無理が生じる。これ以上悪くならないよう、がんとうまく共存するように考えると気持ちが楽になるという。毎朝、目が覚めると「がんさん、今日も1日、よろしくね」と自分の体に声をかけているという。

「見ている人には変に見えるかもしれませんが、僕は真剣です。たとえ調子がいいなと思っても無理をせず、医者の意見や指示を聞いて、無理なく過ごす。幸い、今は抗がん剤が効いていますが、この先もずっと効き続けるという保証はありません。もっと大変なことが起きるという覚悟を持っていますので、正直、毎月の検査結果を聞きに行くのは怖いです。でも、がんになってよかったというと変ですが、この2年間、歌えることの喜びと、ステージで歌うことに何とも言えない新鮮さを感じています」

 自分では意識していないが、周囲からは「今までで一番、声がでているのでは?」とよく言われるという。

「今までも決して手を抜いたことはありませんが、今の僕は“もしかしたら、これが最後のステージになるかもしれない”と思いながら歌うようになりました。その分、思いや気持ちが歌にのっているのかもしれません。がんになって恐怖を感じたこともありますが、どんな些細なことでも嬉しいなと思ったり、美味しい、綺麗だなと素直に感動できたりする。これは本当にありがたいことです」

 昨年12月、初孫が生まれて「ジィジ」になった。次はデビュー50周年の大きな節目に向けて、ステージで歌い続ける「カッコいいジィジ」の姿を見せなければいけない。今まで一番、歌に力がみなぎっている山川の今後に注目だ。

【第1回は「『なぜ受賞と同時に兄が現れたのかいまでも不思議です(笑)』 歌手・山川豊が『デビュー45周年』で語る『伝説の新人賞』ウラ話」兄・鳥羽一郎が突然、現れた授賞式の舞台裏】

山川豊(やまかわ・ゆたか)
1958年10月15日生まれ。三重県出身。1981年2月5日「函館本線」でデビュー。1998年「アメリカ橋」が大ヒットを記録。デビュー年の各新人賞のほか、古賀政男記念音楽大賞、日本歌謡大賞放送音楽賞、日本作詞大賞などを受賞。趣味はギター、ボクシング(C級ライセンス所持)、ダンス。兄の鳥羽一郎、鳥羽の息子で音楽家・木村竜蔵(長男)と、歌手・木村徹二(二男)らと「木村ファミリー」としてのステージも展開している。

デイリー新潮編集部

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