ヤクルト・石川雅規、46歳のシーズンに突入!「アラフィフ」で活躍した歴史に残る“左腕列伝”
レジェンドたちに続きたいところ
山本以前に浜崎の記録に肉薄したのが、西武黄金期のエース左腕だった工藤公康だ。
横浜時代の2007年7月31日の巨人戦、6回途中1失点で勝利投手になった44歳2ヵ月の工藤は、44歳以上の投手では、浜崎(当時46歳)の48年の3勝を59年ぶりに更新するシーズン4勝目を挙げ、同年は記録を7勝まで伸ばした。
さらに46歳になった09年7月1日のヤクルト戦でもワンポイントリリーフでシーズン2勝目を挙げ、これが現役最後の白星となった。
そして、西武時代の10年8月25日のロッテ戦に47歳3ヵ月でリリーフ登板したのが、現役最終試合となり、当時歴代トップだった浜崎の史上最年長登板記録に1歳7ヵ月及ばず、同年限りで引退となった。
だが、プロ1年目から29年連続の1軍実働記録は、今でも歴代トップだ。
浜崎、工藤、山本、石川と、左投手には長く現役を続けた例が多い理由について、野球ファンの間で「左投手は右投手より需要がある」「左投手は球速が落ちても技巧派として生き残る例が多い」「左投手は一塁けん制の際に右投手より肩の負担が少ない」などの説が流布されている。
ダイエー、阪神などで44歳まで現役を続けた左腕・下柳剛氏は、2021年11月、元中日・川上憲伸氏のユーチューブチャンネルに出演した際に、投手は基本的に右打者のアウトローに投げる練習をすることから、右投手に比べて、左投手は肩の動かし方が少ないことを指摘し、それを20年間で何万球も投げるならば、負担の差も相当大きくなるのではないかと推論した。
これに対し、右腕の川上氏も、現役時代に肩を壊したときに、右打者のアウトローに投げる際に痛かったことを告白し、「(右投手は左投手より負担が大きい)あると思います」と納得していた。
昨季はNPB史上初の24年連続勝利を達成し、通算200勝まであと12勝と迫った石川も先輩のレジェンドたちに続きたいところだ。
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