冬ドラマ視聴率、一人勝ち「リブート」がまたも「VIVANT」超え 反町隆史・松嶋奈々子夫妻はまさかの苦戦か

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松嶋がコアに恵まれない

 松嶋菜々子の9年半ぶりの主演連ドラ「おコメの女」は0.9ポイント上昇した。同時間帯の他番組と比較すると、NHK「ニュースウオッチ9」(平日午後9時)と並び、トップである。

 ところが、40代以下の個人視聴率であるコアの数字を聞くと、同時間帯で大苦戦。どうしてこんなことが起こるのだろう。

 この作品は東京国税局の国税調査官・米田正子(松嶋菜々子)が、架空の部署・複雑国税事案処理室(通称・ザッコク)の事実上のリーダーとして、脱税の摘発に取り組む。

 初回は老後資金コンサルタントを摘発した。隠し財産は水槽風ディスプレイの中にあった。第2回では老舗和菓子店の番頭の不正、第3回は美容クリニックと占い師がグルになっての脱税を暴いた。

 痛快だった。ザッコクはどんな脱税でも暴く。国税局用語はやや難解だが、物語の中で親切に説明してくれる。1回完結なので焦らされることもない。個人視聴率が高いはずである。では、なぜコアは低いのか。

 フォーマットがオーソドックスな刑事ドラマと同じだからである。このほど26年の歴史に幕を閉じた同「科捜研の女」ともフォーマットは共通する。このドラマもコアは低かった。

 そのフォーマットとはこうだ。物語の前半で脱税(殺人)が分かるが、調査(捜査)は難航する。それでも主人公たちの奮闘によって1時間で必ず決着する。悪はのさばれない。

 勧善懲悪で分かりやすいのも大きな特徴だ。また、主人公が自分たちの年齢と比較的近いと、中高年以上はより歓迎する。一方で40代以下は物語のテンポが速く、なおかつ自分で考える要素のある作品を望むから、この作品は食指が動きにくいのだろう。

 全世代に受け入れられる作品をつくるのは難しい。誰だって年齢に応じて観たい番組が変わるからだ。冬ドラマで成功しているのは「リブート」くらい。コアもダントツである。

 松嶋の夫である反町隆史と大森南朋(53)、津田健次郎(54)がトリプル主演しているのが、フジテレビ「ラムネモンキー」(水曜午後10時)。第4週には21日に第2回が放送された。視聴率は個人2.2%(世帯4.1%)。ランキングは9位。冬ドラマ16本中、ほぼ真ん中だった

 物語はこうだ。中学生だったときに映画研究部の仲間だった物産会社部長の吉井雄太(反町)、映画監督の藤巻肇(大森)、理髪店主の菊原紀介(津田)が、37年ぶりに再会する。みんな51歳になっていた。

 3人の中学在学中、映研顧問の女性臨時教師・宮下未散(木竜麻生)が謎の失踪を遂げた。一方、3人が再会した時期、地元の工事現場で白骨死体が発見される。白骨遺体は教師 ではないか。

 もう若くはない3人が、青春時代に置き忘れたものを取り戻す作品。丁寧につくられているものの、コアはやっぱり低い。序盤のテンポがやや遅かったのが影響したかもしれない。

 同級生との再会劇がこのところ多い。まず日本テレビの秋ドラマ「良いこと悪いこと」。テレ朝で放送中の「再会~Silent Truth」(火曜午後9時)もそう。

 さすがに続きすぎている気がする。とはいえ、ドラマ制作者も人の子。同じ時期に同じようなことを考えるということだろう。

 放送開始から26年目の「相棒」は人気が衰える気配がない。主演の水谷豊(73)の名演、精鋭ばかり10人近くを擁する脚本陣、1960年代からテレ朝の刑事ドラマをつくり続けている東映の演出力が合わさっての結果だろう。

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