40歳・芸人の「チャーハン」動画が異例ヒット まさかの159万回再生…SNSで大ブレークしているワケ

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ドンデコルテ・渡辺銀次

 毎年12月に行われる漫才コンテスト「M-1グランプリ」は、新たな芸人が世に出るための登竜門的な存在となっている。生放送される決勝の舞台で優勝したり活躍したりすることができれば、一気に注目度が上がり、スターへの切符をつかむことになる。【ラリー遠田/お笑い評論家】

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 昨年の「M-1」で見事に準優勝を果たしたドンデコルテの2人も、そこから順調に仕事を増やしている。ただ、少し予想外だったのは、ボケを担当する渡辺銀次が、芸人としての実力が認められるだけではなく「おいしいチャーハンを作る人」として認知され、その方面でもどんどん仕事を増やしていることだ。これは本人にとっても予期せぬ展開だったのではないか。

「M-1」の舞台裏にスポットを当てたドキュメンタリー番組「M-1グランプリ2025 アナザーストーリー」の中で、40歳の渡辺が自宅でチャーハンを作っている場面が公開されていた。

 芸人としてなかなか芽が出ない日々が続き、周りの芸人がどんどん結果を出していく姿に焦っていた彼は、チャーハン作りにこだわることで、過酷な現実から目をそらしていたのだという。番組内では渡辺がこう語っていた。

「チャーハンに集中しておけば、入ってこないですから、お笑いの情報は。チャーハン、うまくなればなるほど病んでいるのかもしれないですね」

 YouTubeチャンネル「それいけ益々荘」で渡辺がチャーハンを作る動画が公開されると、大反響を巻き起こした。再生回数はすでに159万回を超えている。おいしそうだという声が多いのはもちろん、実際に彼のレシピでチャーハンを作ってみたという体験談もSNSなどで多数公開されている。

 たしかに、長年の研究の末に編み出された「銀次チャーハン」がおいしそうであるのは事実なのだが、なぜこの動画がそこまで拡散されたのだろうか。

 人気の秘密は、彼のキャラクターそのものに注目が集まっていることだ。渡辺は「M-1」の決勝に出るまでの長い間、売れない芸人としてくすぶり続け、苦しい生活を強いられていた。同期芸人であるカゲヤマの益田康平の実家に住んでいた。

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