「高市首相は焦っている」 新党に自民党側の本音は… 幹部は「苦しいのは否定できない」

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「ずっと戦ってきた相手ですからね……」

 かたや、学会の支援を新たに受けることになった立民側にも、一部でわだかまりがあるという。

 長年、ある関西の選挙区で公明候補と激しい戦いを繰り広げ、過去には対立陣営によってポスターを破られた経験を持つ現職の立民議員が吐露するのだ。

「公明とは政策に関してはさして違和感はありませんが、やはりずっと戦ってきた相手ですからね……。ただし、私以上に支援者のほうがもっと複雑な思いを持っているのでは」

 公明・学会が立民を、彼らの言葉でいう「折伏(しゃくぶく)」、すなわち説き伏せた末に立ち上がったかとも映る新党。学会票の行方いかんで選挙の結果が左右され、歓喜や悲嘆をもたらすであろうことは疑問の余地がない。

 政治ジャーナリストの青山和弘氏が総括して言う。

「官邸は当初、公明と立民の協力が選挙区ごとの限定的なものにとどまると踏んでいたのではないでしょうか。ここまでの展開は完全に想定外で、高市首相は焦りの色が隠せない様子です。実際、周囲に“公約の弾をいくつか出して”と急き立てていると聞いています」

 首相の乾坤一擲(けんこんいってき)の大勝負が招いた政界再編という大波乱。その波は、他ならぬ首相自身に打ち返すかもしれない。

 前編では、新党結成にあたり、立民側が公明側に行った数々の譲歩について報じている。

週刊新潮 2026年1月29日号掲載

特集「自己チュー高市『自民』vs. にわか新党『中道』 仁義なき戦い」より

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