「紀州戦争」ついに決着か 手打ち式に二階元幹事長が現れて騒然

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「世耕氏の復党も遠くはない」

 それが今回、いったんの終わりを迎え、関係者は胸をなで下ろしているという。

「今回の和解は、県連側にもうまみがあります。というのも、公明票が頼めなくなったことで、和歌山1区の山本大地・衆議院議員が当落線上に立たされている。すでに維新や国民、中道改革から候補が立てられており、大混戦が予想されています。元参議院議員で全県的に影響力のある世耕氏の集票力なら、公明票分を穴埋めできるという算段です」(前出の県政の事情通)

 一方、役員会のさる出席者は、何より二階俊博氏が現れたことに驚いたという。

「二階氏は県連の名誉顧問で、まず表には出てきません。しかし仇敵の世耕氏と和解するとあって、当事者として出席されたのでしょう。石田会長に話を振られ、“選挙は勝たんと意味がない。ワシも選挙の回り方ぐらい分かってるから『世耕を頼む』ぐらいのことはやろうと思ってる”と述べました。世耕氏も足の悪い二階氏を気遣って、歩み寄り握手を交わした。両者にしこりは残っているでしょうが、これなら世耕氏の復党も遠くはなさそうです」

「二階家に“大政奉還”」

 二階氏は翌日の県連の年賀会でも、懇々と一致団結を訴えかけたという。“ドン”のこうした態度について、前出の県政の事情通はこうみている。

「伸康氏は今も国政を諦めておらず、その足場作りをしているのでは。彼はまだ若いので、国会議員になるのは世耕氏が引退した後でも遅くはありません。それまでは、和歌山県議として修業を積むという話も取り沙汰されています。いつか国会議員の席が空いたとき、そこを二階家に“大政奉還”するなんてことになるかもしれませんね」

 何とか息子を議員にしたい、という思いだけはあるようだ。

週刊新潮 2026年1月29日号掲載

特集「自己チュー高市『自民』vs. にわか新党『中道』 仁義なき戦い」より

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