山尾志桜里氏「中道に潜む隠れ左派は候補者アンケートの『踏み絵』で見抜け」安保合憲・原発再稼働容認の質問に「ごまかす候補者がごろごろ出てくる」
吉田晴美氏は今も堂々と「原発ゼロ」「安保法制は違憲」
「本来なら、かなりの人数が分かれないとおかしい。党内議論から逃げずに真剣に話し合い、分かれるべき人は分かれるべきだった。そうすれば本当の『中道』がスタートしたはず。しかし、左派議員たちは『バッジをつけるため』に、ひとまず不本意ながらも『中道』を名乗り、野田さんたちは渡りに船とこれを許してしまった。自己変革はできなかったが、公明党という外圧を使って、選挙直前に議論抜きで大転換できたように見えます。しかし、左派は本心で思想を変えたわけではありません。私は半数くらいが今も左派のままだと見ています」
実際、「中道改革連合」の候補として東京8区から出馬する吉田晴美氏は、1月20日、支援者などに向けたメルマガで次のように記している。
〈皆様の関心が高い、原発と安保法制、そして憲法について、私の考えをお示しいたします。
・一日も早い原発ゼロの実現
・安保法制は、立憲主義および憲法の平和主義に基づき、違憲部分は廃止する等、措置を講じる
・憲法9条を守り、国民主権、平和主義、基本的人権の尊重を掲げる憲法の、立憲主義を堅持
これは、立憲民主党の時から、変わっていません。今回の新党は、「踏み絵」を迫るものではなく、共生と包摂の姿勢です〉
誰が見ても「中道」とは言い難い主張だ。この文章はホームページでも確認できる。山尾氏はこうした候補者が当選すれば、「一度封印された議論が必ず噴き出す」と語る。
「彼らが言い出すことは大体予測がつきます。『やっぱり原発再稼働認められないよ、浜岡原発のデータ不正問題をご覧なさい』とかね。『あれは中部電力ばかりでなく全国の電力会社の体質ですよ』みたいな声。安保法制にしても、『自民党が運営するならばやっぱり違憲、自分たちが政権をとった時に初めて合憲になるんだ』みたいな理屈を持ち出す人がごろごろ出てきます」
アンケートでは「なぜ変わったまで聞いてほしい」
吉田氏のようにあからさまに左派を貫く候補は珍しいかもしれない。では、本心を隠して中道を“偽装”する候補者を有権者はどのように見抜けばいいのか。
「これから始まる候補者アンケートをしっかり見ることです。そこには必ず『安保法制は合憲と思うか?』『原発再稼働に反対か?』の問いが入ってきます」
そこにどう答えているかが“本心”を見抜く材料になると続ける。
「空欄にして、逃げる候補者も出てくると思います。新聞社にはぜひ質問を工夫して、考えを改めたという人に対しては“なぜ変わったのか”とまで聞いてほしい。どっちが本当なのかわからないかのような、ごまかし回答する人は必ず出てきますから。変わることがダメなのではなく、理由を説明してきちんと変わることが大事。そこを有権者が判断できるような材料が提供してほしいと思います」
中道に参加した時点で、立民にいた左派はすでに「踏み絵」を踏んだはずだが、はたしてアンケートという、さらにきつい「踏み絵」まで耐えられるのか。そもそもこのような“隠れ左派”を内包する公党が「中道」と名乗っていいのか。有権者はしっかり聞いて見極める必要があろう。








