山尾志桜里氏「中道に潜む隠れ左派は候補者アンケートの『踏み絵』で見抜け」安保合憲・原発再稼働容認の質問に「ごまかす候補者がごろごろ出てくる」

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 1月27日、衆議院選挙の公示日を迎え、“真冬の短期決戦”の火蓋が切って落とされた。この急展開に、「反高市」の受け皿を求めてきた有権者の中には戸惑いを覚える人も多いだろう。立憲民主党と公明党が合併し、突如「中道」を名乗る一大勢力が発足したからである。しかし、彼らは本当に「中道」なのかーー。立憲民主党から国民民主党へと渡り歩いた元衆議院議員の山尾志桜里氏は、新党「中道改革連合」に「隠れ左派が半数くらいは潜んでいる」と断言する。

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「トロイの木馬」に隠れている左派

〈「トロイの木馬」のごとく、バッジをつけた党内左派がぞろっと出てきて、安保法制や改憲議論、エネルギー政策に異論を唱え、ちゃぶ台返しをはかる未来が見えます。選挙後に『トロイの木馬』からバッジをつけた左派がぞろり――その未来が早くも可視化されてしまいました〉

 19日、山尾氏がXで新党「中道」について投稿したこのポストは多くの指揮者にリポストされ、「芯を突いている」などと大きな話題を呼んだ。

 トロイの木馬とは、ギリシャ神話に登場する故事である。トロイアとの戦争で苦戦していたギリシャ連合軍は、トロイアの城壁外に巨大な木馬を残して撤退した。木馬の内部には兵士が潜んでいたが、トロイア側はそれに気づかず城内へと運び入れてしまう。夜陰に乗じて兵士たちが木馬から這い出し城門を開放、戦局を一変させたと伝えられている。

 山尾氏は、「中道」を掲げる政党の内部に、実際には中道とはかけ離れた左派が多く紛れ込んでおり、選挙後に本性を現すと“予言”したのである。

共産党との選挙協力しながら当選してきた人たちは「かなり左傾化している」

「立憲民主党にも、中道的な政治理念を持つ人はそれなりにいます。野田佳彦さん、安住淳さんなど、民主党政権時代に大臣経験のあるベテラン層です。彼らは政権運営の失敗を経験したからこそ、現実主義に転換したいと考えてきた。安保法制反対、原発ゼロでは国が回らないと、身をもって体感したからです」(山尾氏、以下同)

 一方で、党内には中道とは大きくかけ離れた左派が存在していたと言う。

「多くは民主党政権崩壊後に入ってきた人たちです。共産党との選挙協力をしながら当選してきた人たちで、かなり左傾化している。そうした人たちについていけず、国民民主党は分派しました。労働組合も、右派系が国民民主を、左派系が立民を支えてきた経緯があります」

 野田氏ら執行部は、党内左派を現実路線へ転換させようと数年かけて説得を続けてきたが、実現しなかった。しかし今回、公明党との合併によって、その長年の懸案が一気に「解消」された。1月19日、新党「中道改革連合」は基本政策を発表し、安全保障法制について「合憲」と明記。条件付きで原発再稼働も容認した。立憲民主党の衆院議員148人のうち、144人が新党に参加した。

 この“大挙した宗旨替え”に、山尾氏は強い違和感を示すのである。

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