3人に1人が“40歳以上” 「東京ディズニーリゾート」に中高年の来園者が急増しているワケ

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3割が40歳以上

 今どき親子4人で東京ディズニーリゾートに行ったら、いくらかかるのだろうか。同リゾートのホームページを見ると1日遊べるパークチケットは大人7900~1万900円。園内のレストランで昼食を取り、お土産にヌイグルミやおもちゃを買って、と考えると懐が寒くなってくる。

 日経新聞の電子版が東京ディズニーリゾートを〈もはや「夢の国」ではないのか〉と書いたのは1月3日のこと。近年、ディズニーから「α世代」の足が遠のいているというのだ。α世代とは、おおむね2010年以降に生まれ、物心ついた頃からスマホやSNSが身近にある世代だ。記事は、4~11歳の来場者数が10年間で31%減ったとも。

 背景にあるのは入場料の高騰だ。同リゾートは過去10年に6度の実質値上げを行っており、親子4人で1日の園内での支出額は5万~6万円に上ると同紙は書く。実際、運営会社・オリエンタルランドが発行する「ファクトブック」を読めば、改めて高級化していることが分かる。

 それによると、25年3月時点で、ゲスト1人あたりの売上高が1万7833円。この数字はインバウンドの外国人客も含まれているが、4人で行けば7万円コースだ。また、若い世代に代わって増えているのが40歳以上のゲスト。以前は2割程度だったが、近年の増え方が急で、25年3月の時点で33.9%を占める。すでに3人に1人が金払いの良いオジさん、オバさんだ。

日本のディズニーは「安過ぎた」

 オリエンタルランドに聞いてみる。ディズニーはもう大人向けの高級遊園地へとかじを切ったのか。

「いいえ、大人から子供まで楽しめるテーマパークというコンセプトは変わっていません。ただ、ゲストの年齢が高くなっている理由の一つは、コロナ禍で年間パスポートを休止したことが影響しています。いわゆる“年パス”は何度でも来園できるので若い世代に人気でした。いっぽう私どもはその後も“年パス”を復活させていません。ゲストから“今ぐらいの空き具合が丁度よい”という声をいただいているからです。チケット代が高くなっているのは、やはり人件費などのコスト増があります」(広報担当者)

 航空・旅行アナリストの鳥海高太朗氏によると、

「高級化というより、日本のディズニーが安過ぎたというのが正確でしょう。海外と比較すると、アメリカの“本家”ディズニーランドの1日チケットは1万5000~3万5000円、中国の上海ディズニーでもほぼ1万円。むしろ世界の平均に近付いているのです」

 オリエンタルランドのサイトには東京ディズニーランドのオープンが43年前で「夢と魔法の王国の扉」が開かれたとある。もちろん、今も扉は開いているが、ハードルは年々高くなっている。

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