「ミヤネ屋」が地元・関西でも敗北の衝撃 「ゴゴスマ」に3地区で完敗…宮根氏は周囲に「辞めたい」と吐露

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真紀子さん登場

 解散の理由の分析は意見が分かれたが、両番組が取り上げる題材は似ている。情報番組だから当たり前である。独特なのは「ゴゴスマ」が天気予報をかなり厚く扱い、「ミヤネ屋」は天下国家に関わる話を好むところだ。

 そんな「ミヤネ屋」らしく、昨年12月25日放送では故・田中角栄元首相の長女で元外相の田中真紀子さん(82)を登場させた。角栄さんは故・大平正芳さんと一緒に日本と中国の国交を正常化させた人。角栄さんは脳梗塞のため、1990年に政界を引退したが、中国要人は来日すると、まず角栄さんの見舞いに訪れていた。

 真紀子さんは「(高市さんの)外交認識を問いたい」と言った。1972年の日中共同声明をどう捉えているかである。この声明では中国政府が、台湾が中国の一部であることを重ねて表明し、日本政府はそれを十分理解し、尊重するなどとしている。

 田中さんは「(高市さんが声明を)認識していれば(台湾有事の)ポロリ発言もなかったのではないか。あの場での台湾についてのああいう発言、総理としての発言の重さ、影響力をご存じなさすぎると思います」と指摘した。中国側の猛反発については「どうしてここまで中国が過激な発言をするのか。びっくりもしている」と首を捻った。

 ニュース番組に田中さんはまず登場しない。ニュース番組側が過去の人と見ているからだろうが、田中さんは角栄さんから国交正常化交渉の過程や中国政府のものの考え方を聞いている。事情通だ。そんな人を情報番組は引っ張り出す。これが大きな魅力だろう。

 宮根氏は昨年末から「辞めたい」と漏らしているという。今年7月末に「ミヤネ屋」は放送20周年を迎えることから、これを一区切りにしたいのではないか。

 また平日は「ミヤネ屋」があり、日曜夜にはフジテレビ「Mr.サンデー」(午後8時54分~)があるから、ほかの番組をやりにくい。新たな仕事を始めるためには降板がベストと考えているのかも知れない。

 もっとも、読売テレビは離さないだろう。平日午後の2時間番組を任せられる人は滅多にいない。

高堀冬彦(たかほり・ふゆひこ)
放送コラムニスト、ジャーナリスト。1990年にスポーツニッポン新聞社に入社し、放送担当記者、専門委員。2015年に毎日新聞出版社に入社し、サンデー毎日編集次長。2019年に独立。前放送批評懇談会出版編集委員。

デイリー新潮編集部

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