自称「もやしっ子」のネット編集者が52歳にして“筋トレ”復活! 実はパワーリフティングの大会にも出場していた“かつてのムキムキ姿”に驚きの声
突然だが、私は体力も筋力もない、52歳の情けないオッサンである。佐賀県唐津市に移住してから、付き合いのある人々は、農家や溶接工や電気工事従事者など、体を使う仕事に就いている人々が多く、そうした皆さんは年齢を問わずとにかく肉体的に強い。重いものを軽々と持ち上げるし、体幹も鍛えられている。自分と同世代どころか、70代の人々ですら強い。76歳の農業従事者の男性には腕相撲をすると2秒で負けてしまう。
彼らは日々の仕事や生活で自然と体が鍛え上げられたのだが、文筆業の私はそうはいかない。釣りに行っても、重いガソリンを運ぶのに難儀するし、船の上ではよろめいて海に落ちそうになるほど腰と脚に力が入らない。イカを釣る場合、60mほどの水深まで餌木(疑似餌)を落とすが、リールを巻く途中でとんでもなく疲れてしまう。そこで、見かけ倒しにはなるだろうがやらないよりはマシだ、とばかりに2026年1月、近所のジムに入会した。これから筋トレと水泳を頑張るつもりである。ここでは、一念発起してジム通いを維持しようとするオッサンの悲哀を書いてみる。【取材・文=中川淳一郎】
【写真】この身体に戻れるか…筋トレをしていた頃の筆者の“美しすぎる”大胸筋
筋トレは努力とコミットメント
長年のもやしっ子生活は想定以上に体を弱らせていて、ジム通い初日で疲労困憊してしまった。翌日は筋肉痛である。情けないが、これから週に2~3回は通い、少しは強い体にしていきたい。そんな52歳男が身体を鍛えることについて筆を進めていく。先に結論を言うと、ジム通いをすることは大変素晴らしいことがわかった。
元々私は17歳から35歳まで筋トレをしていた。というのも、筋肉のある男は女性にモテると思ったからである。だが、まったくモテなかった。それでも辞めなかった理由は、筋トレをサボると胸の厚み、腕の太さが日に日に減っていくのが耐えられなかったから。
筋トレというものは努力とコミットメントが如実に表れるものである。やればやるほど筋肉は増強され、重いものを持ち上げられるようになる。努力と継続が得意な人間にとってはうってつけの趣味であり、競技である。だからこそ、ボディビルとパワーリフティング(スクワット・デッドリフト・ベンチプレス)において、東京大学の「東京大学運動会ボディビル&ウェイトリフティング部(B&W)」が日本最高峰の実力を誇るのだ。東大生は継続的な努力の仕方をよく分かっているし、この競技を選ぶ合理性はたいしたものである。
東大は野球やサッカーといったスポーツエリートが行く大学ではない。だが、コツコツ続けるトレーニングで着実に成長するボディビルとパワーリフティングは東大生にとっては向いている競技だったのだ。
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