AI時代に「ダイアン津田」が最強なワケ 2026年にブレークする芸人の“絶対条件”とは
増える賞レース
お笑い界最大のイベントと言えば、年末に行われる漫才コンテストの「M-1グランプリ」である。昨年末の「M-1」は、初めて決勝に進んだたくろうの優勝で幕を閉じた。そして2025年が終わり、新たな年が始まった。2026年のお笑い界では何が起こるのか、いくつかの切り口から考えていくことにする。【ラリー遠田/お笑い評論家】
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まず、「M-1」「キングオブコント」に代表されるような賞レースは、これからもさらに増えていくと考えられる。
今はかつてないほど賞レースが乱立している。漫才の「M-1」、コントの「キングオブコント」、ピン芸の「R-1グランプリ」だけでなく、女性芸人限定の「女芸人No.1決定戦 THE W」、芸歴16年以上限定の漫才コンテスト「THE SECOND~漫才トーナメント~」など、新しい賞レースが数多く生まれている。
昨年も漫才とコントの両方で競い合う「ダブルインパクト~漫才&コント 二刀流No.1決定戦~」という大会が新たに始まった。今後もこの流れは止まらないだろう。
なぜなら、お笑い賞レースは新たなスターを発掘するためのオーディションのような役割を果たしているからだ。今まで知らなかった面白い芸人を見たいという欲望は視聴者の間に確実に存在しているし、メディア側の人間も同じことを考えている。今後スターになるような実力を持つ逸材を見つけるための場所として、賞レースは重要な機能を担っているのだ。
逆に言うと、今は賞レース以外の場所で新しい芸人が出てくる余地が少なくなっているとも言える。一昔前には「エンタの神様」「爆笑レッドカーペット」のような高視聴率のネタ番組が毎週放送されていて、そこから新たな芸人が続々と輩出されていた。
だが、最近ではネタ番組がほとんどなく、無名の芸人がテレビに出るための機会がほとんどなくなってきている。賞レースという形式であれば視聴者にも興味を持ってもらいやすいので、賞レースがどんどん増えていくことになる。
これから世に出ていきたい芸人にとっては、チャンスが増えるのは悪いことではないのだが、賞レースが増えすぎると飽和状態になり、一つ一つの価値が落ちてしまう恐れもある。ただ、ほかに良い仕組みが見つからない限り、賞レース乱立時代はしばらく続くだろう。
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