新春コラムでネット民の声を“でっち上げた”東京新聞特報部長の口癖は「民声(たみごえ)取ってきて」 若い頃のあだ名は「戦艦大和」だった
「いくら探しても見つからないらしいよ」「ヤバいね…」。新年早々、東京・内幸町の東京新聞本社編集局ではこんなひそひそ話が飛び交っていたという。編集局上層部が血眼になって探していたのは取材メモでも録音データでもなかった。「特報報道部長」がネット空間から引っ張ってきたとされるネット民の声だった。
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掲載から8日後に「取り消し」
1月8日、東京新聞は元旦紙面に掲載した西田義洋・特別報道部長のコラム「〈新年に寄せて〉『熱狂』に歯止めを」の冒頭部分に誤りがあったとして記事を取り消し、ネット記事全文を削除して謝罪した。
〈『中国なにするものぞ』『進め一億火の玉だ』『日本国民よ特攻隊になれ』。ネット上には、威勢のいい言葉があふれています〉
コラムはこんな文章で始まる。高市政権発足以降、ネット上でエスカレートしている反中感情を紹介しながら、「国民的な熱狂」の危険性を論じ、冷静な議論を呼びかける内容だった。
しかし、ネット版記事が元旦に配信されるとネット民や識者から、〈中国なにするものぞ〉〈進め一億火の玉だ〉〈日本国民よ特攻隊になれ〉この3つの文章が「Xやウェブ上を探しても見つからない」「捏造ではないか」との指摘が殺到したのだ。
以下は東京新聞が発表した謝罪文からの引用である。
〈例示した言葉はいずれも、特別報道部長が昨年1年間のX(旧ツイッター)を検索して見つけたものです。しかし、読者の皆さんからの指摘を受けて投稿内容を見直したところ、対立をあおる意図で使われているとはいえず、引用に適したものではありませんでした〉
東京新聞記者も「探したけど見つからなかった」
よくわからない説明だが、東京新聞の中堅記者は「記事を取り消した以上、でっちあげられたと受け止められても仕方ありません。都合よく盛ったのか、もしくは捏造して書いてしまったのでしょう」と語る。
正月休みが明けた5日、本社に上がった時から、深刻な顔をして会議を重ねる編集幹部の姿が見受けられたという。
「私たちも気になってグーグル検索などをかけて調べたんですが、『中国なにするものぞ』『進め一億火の玉だ』はいくら探しても見つからない。3つ目の『特攻隊』に似た文章がちょこっと出てきた程度」(中堅記者)
5日午後6時には、西田氏本人が公式Xに登場し、〈この文言通りの言葉が多数飛び交っていると言うことではなく、中国への敵意をむき出しにしたり、核武装論に共鳴したりするようなさまざまな言葉がデジタル空間で交わされている様子を表現したつもりでした〉と火消しに走ったが、
「ますます炎上してしまった。仮にネット空間に似たような言葉が1つ2つ埋もれていたとしても、『溢れている』事実はないわけですから当然です。最後は名古屋から中日新聞の役員までやってきて、取り消しを決断した」(同)
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