新日本「ウルフアロン」デビュー戦が称賛を集める理由とは? 柔道界の先輩「元暴走王」との違いはどこに…「ウルフはプロレスで何よりも大事なことが分かっている」
決め技はあのレスラーの…
案の定、ウルフは場外乱闘でEVILのエグいイス攻撃を食らい、HOTのメンバーたちにフルボッコにされてしまう。そしてリングに上がるとさらにEVILが猛攻。ウルフは隙を突いて、柔道の大技・一本背負いで投げると、乱入したHOTメンバーたちを柔道技でどんどん投げ捨てたが、白い粉を顔に投げ付けられ視界を遮られるピンチに。
しかし、そんな状況下でも相手を抱えてマットにたたきつけるパワースラムを豪快に決める。さらに96年アトランタ五輪レスリング金メダリストで、元WWEのカート・アングル(57)の必殺技、アングル・スラムを繰り出したかと思えば、コーナーポストの最上段に上がると、この日のメインイベントで引退試合を迎える棚橋弘至の必殺技・ハイフライフローを豪快にさく裂させ、そのままベルトを奪取か……と思われた。
ところが、レフェリーがHOTのメンバーにより場外に引きずり降ろされ、リングには他のメンバーが乱入し“無法地帯”に。散々、反則攻撃を食らったウルフは、長机の上に横たえられ、170キロの巨漢レスラー、ドン・ファレ(43)のトップロープからのボディープレスを食らうハメに。長机は見事に粉砕された。
「常人ならば即死レベルの攻撃でしたが、ウルフはよくぞ“受けきった”という感じです。EVILは『デビュー戦を引退試合にしてやる!』と宣戦布告していましたが、いくら五輪金メダリストとはいえ、凄まじい洗礼でした」(同前)
もはや、虫の息のウルフ。ここでEVILは相手の後頭部から背中にかけてマットに叩きつける必殺技、EVILを繰り出す体勢に入る。最大のピンチを迎えたウルフだが、EVILの右腕を取って再び一本背負いで投げると、その腕を取ってヒジ関節を極める腕十字固めの体勢に入った。なんとかEVILはガードしたものの、最後はウルフが肩、クビ、腕を極める、逆三角締めに移行。EVILは失神し、レフェリーは試合を止めた。
この試合は「新日本プロレス1.4東京ドーム!棚橋引退&ウルフデビューSP」と題し、同日午後10時15分から、新日本の大会では22年ぶりの全国ネット放送となり、平均世帯視聴率は5.2%(ビデオリサーチ、関東地区、以下同)を記録した。
「日曜のこの時間帯、テレ朝は連続ドラマを放送していますが視聴率は3~4%ほどにとどまっています。4日の午後10時半以降の他局の番組と比べると、フジテレビのドラマSPも日本テレビのバラエティーも上回り、TBSのドラマSP『新年早々 不適切にもほどがある!~真面目な話、しちゃダメですか?~』の8.8%に次ぐ、同時間帯2位と大健闘でした。現在、新日本の試合を放送する番組は土曜深夜に30分のみですが、ウルフ頼みで放送枠の“昇格”もありそうです」(放送担当記者)
試合も、テレビ中継も「合格点」でのスタートとなったようだ。
「攻撃も受けも試合の流れも、デビュー戦のレスラーとしては満点に近いでしょう。柔道家からレスラーへと転身を遂げ、柔道時代に経験したことのない大規模な会場と大観衆の前で見事にデビュー戦を飾りましたが、フィニッシュを決めたのはかつての新日本の看板レスラーであった故・橋本真也さんの必殺技だったのもなかなか。ファンの期待度を爆上げしてしまった分、むしろ大変なのはこれからでしょう」(同前)
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