演歌歌手「徳永ゆうき」が明かす鬼レンチャンでブレイクするまで 俳優業に挑戦も大物監督から「コケるシーンにOKが出なくて…」
歌手や作曲家に弟子入りし、デビューまで10年はかかる――昭和の時代、演歌歌手が成功するには、それくらいの時間が必要だと言われた。苦労や努力が歌唱ににじみ出るということだろうか。演歌歌手・徳永ゆうき(30)の場合、18歳でデビューとはいえ、本業以外でも大変な努力や苦悩を重ねて、今がある。優しい笑顔の裏に秘められた想いを聞いた(全2回の第2回)
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ミュージカルに挑戦!
徳永の活動は、歌だけにとどまらない。俳優としても数々の作品をこなしている。2025年4月には、ミュージカルにも挑戦した。2011年に韓国で放送され、大ヒットしたドラマ「ドリームハイ」を原作にしたSHOW×MUSICAL「ドリームハイ」への出演である。
「これがもう、出演者の皆さんが凄い方ばかり。川崎麻世さん、長谷川初範さん、大友康平さん、マッチさん(近藤真彦)、別所哲也さん……凄いでしょ? なんで俺、この方たちと一緒におるんやろ? みたいな。あらゆる世代のスターが勢ぞろいですよ」
初日の顔合わせから緊張しまくり。本読みでも、居合わせたメンバーの顔を改めて見るだけで固まってしまったという。だが、
「僕は麻世さん、長谷川さん、大友さんとの4人楽屋でした。王林さんや蒼井翔太さんという若い出演者の方もいたのですが、なんというか、“おじさん楽屋”の方が落ち着く僕がいまして(笑)。演歌を歌っているだけではとてもご一緒する機会のない方たちと、貴重な共演の場をいただきました」
さすがに川崎の全盛時は知らない徳永だが、ミュージカル場面での踊りのキレや歌唱力には目を見張るものがあり、徳永にもアドバイスをくれたという。ある日、楽屋で川崎が「このお寿司屋さんが美味しいんですよ」と、スマートフォンで店の案内を長谷川と徳永に見せた。徳永が「うわっ、美味しそうですね!」と応じると、すかさず長谷川が「じゃ、今日、行こうよ!」となった。
「実はその日、僕だけ歌の稽古が残っていたんです。お待たせするのは申し訳ないので、どうぞ行ってくださいと言ったら、お2人とも『なに言ってんの、待つよ』と。それで3人でお寿司に行ったんですが、それから打ち解けたというか、僕からも色々とお話をさせていただけるようになりました」
大ベテランの2人である。緊張してコチコチになっている徳永をなんとか励まそうと、誘い出す口実を作ってくれたのではないだろうか。食事の席では、大先輩の会話を聞きながら相槌を打つので精一杯だったというが、
「皆さん、基本的には『俺もう年だからさ~』しか言わないんですけどね(笑)。でもマッチさんは還暦を超えて、ミュージカルに初挑戦されたんです。いくつになっても、今までやったことがない新しいことに挑戦するのは楽しいとおっしゃっていました。大ベテランで今も第一線で活躍するスターの皆さんが、まだまだチャレンジし続けるんだという姿を見せてもらったのはいい刺激になりました」
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