衝撃の「1・4東京ドーム」デビュー「ウルフアロン」の本気度がエグい…関係者も「プロレスに向き合う心構えが違う」と感嘆

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まじめに練習に取り組む

 ウルフの新日入団直後、やはりテレ朝の看板ニュース番組「報道ステーション」のスポーツコーナーでウルフを特集した。その際、リング内のロープの間を往復する基本的な動きであるロープワークはおぼつかず。自身をスカウトし、プロレス入りのきっかけをつくった、同団体のレジェンドレスラー・永田裕志(57)の軽快なロープワークを見て、ウルフが目を丸くする様子が映し出された。

 しかし、それから半年。ウルフは見違えるような姿になっていた。

「20日放送の『ワールドプロレスリング』では、ウルフが若手選手と練習する姿や、18日に行われた棚橋社長との公開練習の模様が放送されました。今や、すっかりロープワークを軽快にこなせるようになり、棚橋社長とはこれもプロレスの基本である、相手のクビに手を回して腕を取る、ロックアップでもしっかり組み合っていました。さらに、寝技になった状態からエスケープしての切り返しもスムーズにできるようになり、すっかり動きがレスラー仕様に。そのうえで、柔道技はあくまでもつなぎとして、プロレスの試合で使えるように試行錯誤していることを明かしていました」(先のスポーツ紙記者)

 見た目には、ウルフは一連の動きを当たり前のようにこなしていたが、実は、ここがプロレスの難しさ。それぞれの動きには決まったルールがあり、それを何も考えずにこなせるようになるまで、ひたすら反復練習を重ね、ようやく身に着けることができるというのだ。

「まず、基本の受け身ですが、柔道では単に後ろに下がって受け身を取ればOK。しかし、プロレスだとリングの広さが決まっているので、下がると頭をロープにぶつけてしまうリスクがあり、相手の技の衝撃を軽減できません。なので、自分の足元があった場所に背中を付ける感覚です。ロープワークに関しては、まず、ロープの手前から思い切り反転して飛び、その反動を利用し逆側のロープに走りますが、3本あるロープのうち、上から1本目と2本目のロープに同時に背中をつけないと、上手く跳ね返りません。ロープは硬いワイヤーの上にゴムを巻いただけなので、下手に飛び込んだら肋骨を骨折してしまいます。メディアのインタビューでウルフは『腰がロープの形になった』と話していますが、練習を重ねていれば、そんな感覚になるのも納得です」(前出・元専門誌記者)

 いざ、ロープに向かって走ったら、3歩で反転して背中からロープに当たる。「いきなりやれと言われてできる人は、よほど運動神経が良いか、天性のプロレスセンスがあるかのどちらか」(同前)だという。さらに、ウルフが棚橋とがっちり組合ったロックアップもルールがあるのだという。

「何よりまず、組み合わないと試合になりませんが、たとえ、右利きの人でも右手・右足を半歩ほど引いた状態で、左腕を相手の首の後ろに回し引きつけ、相手も同じように回してくる左腕の上から右手で掴むのです。柔道時代、右手・右足を引く左組みだったウルフにはやり易かったのではないでしょうか。そして、リングを回る時には反時計回りというのが、リング上での“しきたり”です」(同前)

 ウルフは道場の掃除や食事の準備、先輩レスラーの世話など下積みを経験しないといけない練習生にもかかわらず、新日本道場への住み込みは免除され、テレビ番組やイベントへの出演をこなし、前述のラジオ番組もこなしている。 

 しかし、平日は午前中から4時間の練習。興行にも同行してセコンド業務をこなし、リング外でのプロレス界のルールやしきたりも学んでいる。そうしたウルフの姿勢を見て、過去に新日本でプロレス転戦デビューが話題になった大物2人とは「プロレスに向き合う心構えが違う」という声が関係者の間で上がっているという。

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