名門「上智大」初のドラフト指名「正木悠馬投手」 アラスカ育ちの帰国生がYouTubeでスライダーを学んだ「日本人メジャー投手」とは

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大谷選手の活躍をスタジアムで見守ることも

「まさか自分がプロ野球選手になろうとは思いもしなかったので、大谷選手の規格外の活躍を、居合わせたファンの一人としてただ見守っているだけでした」

 世界トップレベルのプレーに触れた印象をそう振り返るが、かくいう正木投手自身も、暖かい季節には野球で投打の二刀流、秋になるとクロスカントリーに打ち込み、スポーツ一色の青春を過ごした。

「アメリカの練習は毎日2~3時間。日本よりも短い時間ながらも、自分が決めたメニューにじっくり取り組む傾向がありました。そのおかげで僕も自身の課題と向き合いながら、楽しく練習に向き合えたような気がしています」

 日本とアメリカの上達に向けたアプローチの違いを随所に感じ取った正木投手は、自身の練習に対する思いについてこう続けた。

「日本で野球に取り組んだ経験があまりないので、自分がどちらに向いているのかは正直よく分かりませんが、用意されたメニューをこなしながら、自分で到達できない場所に導いてくれる日本の練習にもこれまでに味わったことのない素晴らしさがあると思っているので、自分に合ったスタイルを模索しながら実力を磨いていく日々を、今から本当に楽しみにしています」

前田健太投手のYouTubeなどを見ながらスライダーを習得

 自主性に任される環境でプレーを続けた正木投手が、自身のレベルアップを目指す際に参考にしていたのが、SNSやYouTubeに溢れる野球に関する動画だ。

「さまざまな情報を調べることが日々の習慣になっていて、自然の流れで始めました」と話す正木投手は、インターネットで公開されている自身と体格が似ている選手のプレー解説動画を参考にしながら、レベルアップに繋げていった。

「ネットで得た情報を実際に試し、良かったこともありますが、一方で自分に合わない練習法を取り入れて、調子を崩してしまったこともあります。さまざまな失敗を乗り越えてきましたが、今振り返ってみると、情報の根幹を理解し、何度も練習を続けることが大切だったと思います」

 情報を見極める秘訣をそのように明かす正木投手は、自身が得意とするスライダーも投手に転向した大学時代に、前田健太投手のYouTube講座を参考にしながら磨き上げたものだそう。

「最初はなかなか上手く投げられませんでしたが、何度も繰り返しているうちに、ようやく自分なりの感覚を見つけることができました。最近は色々な選手の情報が見られるので、その中にもレベルアップのさまざまなヒントが隠されているかもしれません」

 と、自身の成功体験を明かした。

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