17歳アイドルに「だぁいすき」 未成年密会報道のSKY-HIを「パパ」と呼ぶファンも… 「ファミリー」売りビジネスの危うさとは
「BE:FIRST」「HANA」など、人気アイドルグループを擁する事務所「BMSG」代表であり音楽プロデューサーのSKY-HIこと日高光啓(39)。日高が未成年の少女を深夜に複数回自宅に呼び出していたと「週刊ポスト」が報じたが、ライターの冨士海ネコ氏はこの騒動を見て「ファミリー」売りのビジネスの危うさを感じたという。
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年末の音楽特番シーズンを目前に、水を差すニュースが飛び込んできた。BMSG社長であり音楽プロデューサーのSKY-HIさんに、未成年女性との深夜の密会があったと報じられたのだ。紅白には初出場のHANA、そして盟友・ちゃんみなも名を連ね、BE:FIRSTも4年連続の出場決定。三山凌輝さんのスキャンダルがありながらもチーム一丸となって乗り越え、BMSGにとってはまさに「実りの年末」になるはずだった。だからこそ、この報道がもたらした衝撃は小さくない。
報道によれば、相手は17歳の女性アイドル。深夜に自宅兼スタジオに何度も呼び出していたとされ、SKY-HIさんは「猛省しております」「適切とは言えない行動」と反省の弁を述べた。しかし「タイプすぎて辛いまである」「だぁいすき」といったLINEメッセージの存在も明らかになっただけでなく、「親御さんの許可は取っていたつもりだった」という説明には、違和感を覚えた人も多いだろう。法的にどうか、という以前に、「それを社長がやるのか」という感覚的な拒否反応が広がった。
「パパ」「ママ」呼びするファンも……家族のような親身さを売りにした曖昧な境界線
SKY-HIさんの特異性は、そのスタンスにある。モーニング娘。の時のつんく♂さんにしろ、NiziUを手がけたJ.Y.Parkさんにしろ、オーディション番組のプロデューサーといえば「絶対的存在」「理想の上司」という印象が強い。しかしSKY-HIさんはもっと距離感が近く、社長というよりも兄や父のよう。会社のロゴ入りのおそろいのフーディーをメンバーに着せ、BE:FIRSTの最年少メンバーであり中学生だったRYUHEIさんを実家に居候させたこともあるという。デビュー組だけでなく、惜しくも敗退したメンバーにも目をかけ、9月にはBMSGフェスで共演の機会も作るなど、面倒見の良さが際立っていた。その親身さがオーディションを盛り上げ、ファンからの支持を得た大きな要因であることは間違いない。
だからBE:FIRSTに続き「No No Girls」でHANAがデビューした際も、メンバーだけでなくファンからも強い信頼を勝ち得ていた。ファンの一部はちゃんみなさんを「ママ」、SKY-HIさんを「パパ」と呼び、ちゃんみなさんも「HANAは妹のような存在」と語るなど、「SKY-HIファミリー」という物語を築いてきたといえるのではないだろうか。
だが今回の件は、その「近さ」が一線を越えた瞬間に、いかに危ういものへ反転するかを示している。プロデューサーであり社長であり、精神的支柱でもある存在が、未成年と私的に深夜に接触していた。しかもRYUHEIさんのお母様には直接許可を取った上で「実家預かり」をしていたのに、今回うわさになった女性には父母のどちらにも断りを入れていない。よく親密な女性のことを「妹のような存在」などと血縁関係に例える人はいるが、深夜に私的なやり取りをする未成年に「娘のように」目をかけていたとするならば、その「親心」の方向性はどうにもとんちんかんなものであったといわざるを得ないだろう。
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