「白鵬」元弟子の四股名がこぞって変えられて… 旧宮城野部屋関係者は「伊勢ヶ濱親方以外、改名させたい動機がある人はそういないはず」
元横綱・白鵬翔氏(40)の弟子だった力士の四股名が、こぞって変えられた。現在の師匠、元横綱・照ノ富士こと伊勢ヶ濱親方(34)が、無理強いしたと見る向きも多い。大相撲関係者は「大嫌いな白鵬氏を思い出させる四股名を、弟子から取り上げたのだろう」と言う。
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「鵬」「白」「翔」が消えて……
初場所の新番付が発表された12月22日、伊勢ヶ濱部屋に所属する9人もの力士が、四股名を変えたことも明らかになった。
「そのうちの8人は白鵬氏の元弟子です。例えば“令和の怪物”と呼ばれる幕内の伯桜鵬は、伯乃富士(22)に変わりました。白鵬氏にゆかりのある『鵬』の字が消え、伊勢ヶ濱部屋を象徴する『富士』が付けられたのです」(大相撲担当記者)
他にも、幕下の聖白鵬は寿之富士(25)に、三段目の泉翔鵬は泉富士(19)に改名されている。「鵬」の字だけでなく、白鵬翔の名にちなんだ「白」や「翔」も消えたのである。
心を込めて命名
「当の白鵬氏は、元弟子の改名について“残念です”と周囲に語っています」
とは、角界関係者。
「白鵬という名前は“昭和の大横綱”として知られる大鵬にならって付けたものです。白鵬氏は生前の大鵬を、日本における父のように慕っていました。だからこそ、弟子にも『鵬』の字を授けているのです。一方的に四股名を決めることはなく、本人と話し合った上で心を込めて、命名していたといいます」(同)
そんな思い入れがある名前が変わるのは、やはり強要されてのことか。伯乃富士となった元伯桜鵬も改名に際して、複雑な心境を漏らしていたという。
旧宮城野部屋の関係者によれば、
「伯乃富士の『乃』が、現在の師匠が付けていた四股名、照ノ富士の『ノ』と異なるところに、せめてもの“抵抗”が表れていると指摘する声もあります。改名は不本意だったと思います。白鵬氏を嫌っているとされる伊勢ヶ濱親方以外、改名させたい動機がある人は、そういないはずです」
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