「白鵬」元弟子の四股名がこぞって変えられて… 旧宮城野部屋関係者は「伊勢ヶ濱親方以外、改名させたい動機がある人はそういないはず」

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日馬富士から八つ当たり

 白鵬氏と伊勢ヶ濱親方の確執は、二人が現役だった2017年の“貴ノ岩暴行事件”にまでさかのぼる。

「照ノ富士にとってはとばっちりでした。白鵬氏もいた事件現場に運悪く居合わせ、同じモンゴル出身の先輩である日馬富士氏(41)から八つ当たりをされたといいます。長時間の正座を強いられ、説教され、膝のけがが悪化したとみられているのです」(前出の旧宮城野部屋関係者)

 白鵬氏はその後の24年3月、率いる旧宮城野部屋を閉鎖させられた。以降、弟子もろとも伊勢ヶ濱部屋に転籍したが、今年6月9日に相撲協会を退職。照ノ富士が伊勢ヶ濱の名跡を継ぐことが決まっていたため、その下で部屋付き親方となるのを拒んだ格好だ。

 もっとも白鵬氏が後継者と目していた、幕下の炎鵬(31)だけは改名していない。

「引退間近だとみられているからです。炎鵬は十両以上の番付をあと1場所経験すれば、年寄襲名の条件をクリアします。その後に宮城野株を取得し、白鵬氏の志を継ぐ新宮城野部屋を興すといわれている。ただ、今回の改名を踏まえると、伊勢ヶ濱親方が白鵬氏の元弟子を、炎鵬の部屋に転籍させることはないはずです。“富士軍団”の一員として、伊勢ヶ濱部屋にとどめておくでしょう」(同)

「そんなに騒ぐことじゃないでしょ」

 改名が明らかになる前日、伊勢ヶ濱親方にその理由と経緯を尋ねると、

「協会から話が出ると思うので……。そんなに騒ぐことじゃないでしょ」

 翌日、協会に改めて同じことを聞くと、

「特にこちらから、回答はありません」

 白鵬と元弟子たちの受難は、まだまだ続く?

週刊新潮 2026年1月1・8日号掲載

ワイド特集「天馬空を行く」より

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