「20代の既婚女性に無理やりキスさせ…」 辞任を発表、東海テレビ会長の「セクハラ飲み会」の証拠写真 「奥さんとは別の元フジ社員と同居」証言も
「フジ的体質をいまも受け継ぐ系列トップ」
今年11月、「週刊新潮」が報じた東海テレビ放送(名古屋市)会長の小島浩資(ひろし)氏(67)による女性従業員へのセクハラ問題。東海テレビは今年11月14日、外部有識者を含む調査委員会を設置したと発表した。そして、12月24日、同社は〈週刊誌でセクハラ疑惑が報じられた小島浩資会長の辞任〉を発表するに至ったのである。
***
【写真を見る】20代の女性社員にキスをせがむ小島会長 「セクハラ飲み会」の証拠写真
昨年末に明らかになった中居正広氏による性加害騒動を受け、今年1月にフジテレビの嘉納修治会長(75)と港浩一社長(73)が、4月には元フジ専務で関西テレビの大多亮(とおる)社長(67)が相次いで辞任した。しかし、問題はそれだけにとどまらなかった。週刊新潮の取材によって、フジ系列の準キー局・東海テレビの小島会長の、従業員に対する信じ難い問題行動が明らかになったのだ。
「フジ的体質をいまも受け継ぐ系列トップ」としてグループ社員の間では有名だったという小島会長による「セクハラ疑惑」。ついに小島会長は辞任へと追い込まれたわけだが、12月24日の東海テレビの報道によれば、〈弁護士を含む調査委員会は、週刊新潮が報じた小島浩資会長と元派遣社員との会食などについて、セクハラに当たる言動があったとは言えないとしつつ、「行動それ自体が極めて不適切だった」と指摘〉したという。では、突然の辞任劇の引き金となった「極めて不適切な行動」とはどのようなものだったのか。「週刊新潮」の報道を改めて振り返ってみよう。
(以下、「週刊新潮」2025年11月20日号をもとに加筆・再構成しました。年齢・肩書は当時のまま)
看板女子アナを接待要員として……
フジ問題では、女性アナウンサーを接待に動員していた実態も明らかになり、系列局へと飛び火。今年1月、東海テレビは自局アナウンサーを対象にハラスメント調査を実施した。
その結果、「上司の指示でアナウンサーが会合に出席する」といった事案はなかったと公表したが、同社OBによれば、
「得意先の要望には何でも応えることから、小島さんは“営業マンの鑑(かがみ)”とも評されていました。そんな彼だから、社長就任以降も自ら音頭を取って、取引先などとの会食を年に数回、開いていた。ただし、中には“不適切だ”と指摘されたものもありました」
その一つが22年春に開かれた会食だという。
「東海テレビのスポンサーの一つに、自動車関連企業のA社があります。同社は毎年、名古屋で行われるスポーツ大会のスポンサーも務め、大会は東海テレビで放送される人気コンテンツの一つとなっている。そのA社トップが女子アナBのファンだと、小島さんの耳に入ったことがすべての始まりでした」(前出の東海テレビOB)
Bアナは年配者を中心に根強い人気を誇り、同局の看板アナの一人に数えられる。
後日、小島会長の号令下、「女性社員の交流」を名目とする東海テレビとA社の飲み会がセッティングされた。
「両社から複数の女性社員が参加しましたが、本来なら局側からは広告やスポーツ事業を担当する女性社員が顔を出せば済む話。しかし小島さんが声をかけ、Bも参加することになった。この会を機にA社トップと彼女は連絡先を交換することになり、以降、“いまから飲みに行こう”などと誘いの連絡が来るようになったといいます。しばらくしてから、“最近、よく誘われるんだよね”と困った様子でこぼす彼女の姿が目にされました」(同)
Bアナの携帯に電話し、詳細を尋ねようとしたが、「お答えしかねます。会社に連絡された方がいいと思います」
そう言って電話は切られた。
次ページ:「妊娠中だった女性のおなかに頬を寄せ、“俺の子か?”」
[1/3ページ]



