元宝塚娘役が「この人と結婚する」とビビッときた“7歳年上男性”とは? 初対面では「相手にされないと思った」
初めてのけんか
そんな日々を乗り越えた後で“事件”は起きた。交際から7年の記念日、横浜のレストランで食事。夜景が美しく、あまりの雰囲気の良さに莉帆さんは「これは」と期待したが肩透かし。帰り道、横浜駅のホームで「何か言うことないの?」と彼に問うた。全てを察した北斗さんは「分かりました。ちょっと待ってください」と一言だけ。機を見極めてプロポーズすることにしたが、数日間は彼女からの連絡が途絶えた。これが初のけんからしいけんかという、小さな“抗議”だった。
実は彼も求婚のタイミングを探っていたが、「彼女は仕事を一生懸命できるときにしたい人。気持ちの上で結婚の準備ができているか分からなかった」と打ち明ける。だがこの“抗議”がゴーサインの緑ランプに。
24年3月末、莉帆さんの誕生日祝いで食事へ。彼女は「今度こそ」と期待するも、出てきたプレートの文字は「ハッピーバースデー」。半ば諦めていたところ、トイレから戻った彼が花束を抱えていた。「結婚してください」。小ぢんまりした店内にそれが伝わり、「おめでとう」と周囲から声が飛ぶ。すんでのところで涙をこらえた彼女がうなずいたのは言うまでもない。
仕事の忙しさは変わらず、1年以上も前に予約して今年10月4日に挙式。9月中旬、同居開始直後の夕餉では、新しいフライパンがなく、彼が使っていたフライパンで餃子を作ると、見事に皮がくっついて大笑い。北斗さんは自宅でも歌の練習をする新妻に感心しつつ、「夜の練習で近所へ響いていないか心配」とほほ笑む。
「お互いに表現者」で、互いの表現の世界をリスペクトしながら、仕事も家庭も助け合っていくと静かに誓い合う二人だ。






