「西武の名古屋移転提案」で新庄監督が炎上…世間を騒がせた2025年プロ野球“問題発言”
江藤拓元農林水産大臣の「コメは買ったことがない」、海田一時・北海道積丹町議会副議長が地元猟友会のハンターに言い放った「誰にモノを言っているか」など、2025年も数々の失言・迷言が世間を騒がせた。そして、プロ野球界も例に漏れず、関係者の発言が何度か炎上する事態となった。【久保田龍雄/ライター】
【写真特集】プロ野球監督別リーグ優勝回数ランキングベスト10(1990年~2024年)
何で阪神と戦うことになってるの
まず、監督就任2年目でソフトバンクを日本一に導いた小久保裕紀監督の発言から紹介しよう。
ソフトバンクは6月22日、甲子園の阪神戦に3対1で勝利し、12勝5敗1分で6年ぶり9回目の交流戦優勝を果たした。
試合後の優勝インタビューで、小久保監督は「(阪神との)3連戦の勝ち越しをずっと掲げながらやって来た。その結果が優勝まで届いたんじゃないですか」とアウェーの立場で苦戦しながらも2勝1敗と勝ち越したことを最大の要因に挙げた。
ここまでは良かったのだが、「改めて交流戦を振り返っていかがでしたか」との質問に対し、「レギュラーシーズンに戻って、我々はパ・リーグでは3位、4位を行ったり来たりしていますので、しっかりと(交流戦時点の首位)日本ハムを巻き上げ、優勝を目指して、秋にはセ・リーグ1位の阪神さんと戦えるように頑張りたいと思います」とコメントしたことが、大きな波紋を呼び起こしてしまう。
阪神ファンは小久保監督の“リップサービス”を歓迎したが、阪神以外のファンが「何で阪神と戦うことになってるの? 失礼にも程がある」と猛反発したのだ。
さらに、ソフトバンクファンも、前年の日本シリーズの前に小久保監督が「3つ負けられるのが日本シリーズなので」と発言し、本拠地での3連敗が響いてDeNAに日本一を奪われたことから、「また(敗戦)フラグになりそう」と憂鬱な気分になった。
決して悪気があって口にした言葉ではないはずなのに、本人の意図しないところで“裏読み”され、炎上につながるのも、近年の傾向のようだ。
[1/2ページ]


