ネトフリが「ワーナー」買収で“邦画界”はどうなる? 「るろ剣」「東リベ」「爆弾」を送り出した名門の今後…元「日本法人代表」は“大谷翔平”通訳の実父

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制作費に苦しむテレビ局を横目に

 そして、ネトフリの巨大化で危惧されているのが、俳優やクリエイター陣の“流出”だという。

「ネトフリはこれまで以上に日本の映画会社・テレビ局にとって“黒船”になりそうです。すでに、木村拓哉(53)主演の人気シリーズ『教場』は、劇場版の前編ともいえる『教場 Reunion』が来年1月1日からネトフリで配信。後編の『教場 Requiem』が2月20日から劇場公開されますが、ネトフリと組むことは木村さんの希望だったそうです」(同)

 他にも「るろうに剣心」シリーズの大友啓史監督(59)は、12月19日配信の社交ダンスの世界を描いた映画「10DANCE」でネトフリ作品デビュー。また昨年、ドラマ「地面師たち」を当てた大根仁監督(56)はネトフリと5年間の契約を締結し、シリーズ作品や長編作品などを制作・供給することを発表している。

「特にテレビ各局はコストカットの嵐が吹き荒れているので、今後、キムタクらの大物俳優のみならず、優秀なクリエイターもネトフリにヘッドハンティング、もしくは人材流出することになるのではないでしょうか。ネトフリはこれまで、韓国の作品が多かったのですが、今後は日本でのビジネスを拡大、作品の数を増やすはず。そうなると、これまで以上の役者陣とクリエイター陣が必要になりますから」(同前)

 ネトフリの躍進はしばらく続きそうだ。

デイリー新潮編集部

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