“ソフトバンク入り濃厚”から急転! DeNA移籍報道「デュプランティエ」の評価が爆上がりした最新鋭「打撃マシン」とは

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デュプランティエが高評価される理由

「24年12月、メジャーリーグ昇格のチャンスを探していたデュプランティエは、25年のブルワーズのスプリングキャンプに招待選手として参加することが決まっていたんです。招待選手といっても当時のブルワーズは先発陣がガタガタで、30試合に先発したフランキー・モンタス(32)も抜け、開幕ロースター入りの高い可能性を秘めていました。でも、ブルワーズと契約した約1ヵ月後の25年1月、それを破棄してNPBのタイガースと契約してしまったんです」(米国人ライター)

 ドタキャン、直前での契約変更という“前歴”はあったことになる。

 それでも、デュプランティエが評価される理由だが、それは寸前のところで契約を逃がしたソフトバンクが“明確”にしていた。

「日本シリーズ第2戦、ソフトバンク打線は阪神先発のデュプランティエを2回途中7失点でKOしています」(スポーツ紙記者)

 そのノックアウト劇に、好投手たる理由が隠されていた。ソフトバンクには最新鋭の打撃マシンがある。バーチャル画面で対戦投手の映像が映し出されているだけではなく、そのボールの回転数、変化球軌道などを忠実に再現できる打撃マシンだ。それも、投手ごとに、12球団全ての投手の持ち球を再現できるという。

「データ入力は必要です。ソフトバンクのアナリストたちが今季のセパ交流戦に備え、デュプランティエのデータも入力しておいたんですが、まず、イニング数を重ねても直球の平均球速が落ちないこと、独特の軌道を描くカットボール、ホップ量を保ったまま曲がるスライダーなどを見て、『なんて凄い投手なんだ』と驚いていました」(チーム関係者)

 セパ交流戦での対戦は実現しなかったが、最新鋭マシンへのデータ入力がデュプランティエの獲得交渉にも繋がっていった。また、この最新鋭の打撃マシンについてさらに聞いてみると、阪神も来季からの導入を決定したそうだ。メジャーリーグではほぼ全球団が所有しており、大谷翔平(31)もご愛用とのこと。

「日本でこのマシンを所有しているのは、ソフトバンクと巨人だけです。阪神は『1台3年1億円』でリース契約したそうです。甲子園球場と二軍本拠地の日鉄鋼板SGLスタジアム尼崎に1台ずつが置かれます」(前出・在阪メディア)

 今後、NPBの他球団にもこの打撃マシンが普及すれば、データ入力作業の過程で対戦投手の力量が見極められ、獲得の判断材料にも使われるかもしれない。だが、デュプランティエの喪失は変わらない。

3億超の外国人選手は獲らない?

「阪神は台湾・味全ドラゴンズの好右腕、シュー・ルオシー(25)の獲得にも乗り出したものの、ソフトバンク入りが決まりました。マネーゲームになり、阪神は途中でリタイアしたと聞いています。デュプランティエには年俸5億円強の交渉がソフトバンク、DeNAとされていたようです」(前出・同)

 阪神が正遊撃手候補として獲得した前パイレーツのキャム・ディベイニー(28)の推定年俸は90万ドル(約1億4000万円)だ。それに対し、デュプランティエを奪い掛けたソフトバンクはオスナ、モイネロの両外国人投手に10億円(推定)の年俸を払っている。

「まだ契約更改は終了していませんが、今オフ、阪神には17人の億超え選手が出るでしょう。でも、チームトップは5年総額25億円で残留した近本光司(31)で、2位はチーム功労者でもある大山悠輔(31)の3億4000万円(推定)です。大山が3億円台なのでそれを超えるような外国人選手が出現するのは芳しくないとの見解です」(前出・同)

 デュプランティエの背後にソフトバンクの影がチラついていた時点で、阪神は残留を諦めていたのかもしれない。今オフ、才木浩人(27)のポスティングシステムによる米球界挑戦が認められなかった理由のひとつに、デュプランティエの喪失もあったという。

デイリー新潮編集部

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