「天皇陛下重体」自粛の中で迎えた“昭和最後のクリスマス” ケーキ・ホテル業界が編み出した苦肉の策とは「メリーの文字を削除」「スイッチ1つで電飾消灯」
実は“ハロウィンPR”もお流れに
徐々に盛り上がるクリスマスムードは季節の風物詩だが、過去にはこの“盛り上げ方”に日本中が頭を抱えた年があった。昭和63年(1988)年のクリスマスである。この年の9月下旬から昭和天皇のご容体が深刻なものとなり、日本国民の不安と悲しみは自粛ムードとして街中に現れていた。
そこで難しい対応を迫られたのが、クリスマス商戦の主役となる業界の面々である。洋菓子、ホテル、テーマパーク、映画、コンパニオン、ナイトクラブ……未曾有の状況を前に、各業界はどのような判断を下したのか。...

