「お父さんが右翼活動をしていたことには触れられたくない様子」 高市首相に3000万円献金した「謎の宗教団体」代表女性の素顔

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【全2回(前編/後編)の前編】

 先頃、2024年分の政治資金収支報告書が公表された。そこでは高市早苗首相(64)が代表を務める自民党支部が、企業から政治資金規正法の上限を超える献金を受けていたことが発覚したばかりである。ところが、同支部の“疑惑”は、これにとどまらなかった。

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 政治資金規正法では、政党・政治資金団体への寄付について、企業の規模に応じて年間の上限額が設けられている。例えば資本金が10億円未満の場合、年間の寄付額は計750万円を超えてはならない。全国紙デスクが言う。

「奈良県選挙管理委員会が11月28日に公表した収支報告書によれば、高市首相が代表を務める『自民党奈良県第二選挙区支部』が、昨年8月26日に東京・銀座の『鳥羽珈琲』から1000万円の寄付を受けています。ところが同社の資本金は1億円で、規正法で定められた上限を超えている。支部側は“事務的なミス”だとして、その後、寄付金が750万円に訂正された報告書が公表されました」

 同支部は、差額の250万円をすでに返金したといい、来年公表される25年分の収支報告書に、その旨を記載するとしている。

「3日の参院本会議でこの問題を質された首相は、『政党支部は議員個人とは異なる別の主体。企業・団体寄付を受けること自体が不適切とは考えていない』と述べています」(同)

「行事もないので、お金は入ってきません」

 今回公表された収支報告書では、同支部が医療法人や一般財団法人など、種々の組織から“浄財”を受け取っているのが見て取れる。そして、その中にひときわ目を引く団体があった。

「奈良市にある『神奈我良(かむながら)』という宗教法人が、昨年12月13日に3000万円を寄付しています。もちろん金額は突出しています」(同)

 宗教法人が政党に3000万円の寄付を行う場合は、前年にかかった経費が6000万円以上でなければならない――。これも規正法の定めるところである。その「神奈我良」のホームページによると、神社名は「大和皇(やまとすめら)神殿」といい、天照大神や素盞嗚尊などを祭っているとある。さらに法人の目的としては、

〈古事記・日本書紀・万葉集を所依の教典として、この教義をひろめ、儀式行事を行い、修養者を教化育成すること〉

 などとうたわれている。

 その「大和皇神殿」は、JR奈良駅からほど近い住宅街の一角にある。たたずまいは2階建て民家のようで、入り口にはしめ縄が張られ、引き戸をくぐると左右に太鼓が鎮座。正面奥には祭壇が設えられ、賽銭箱も置かれている。入り口左手のガラス戸の奥には、事務所のようなスペースがあり、高齢女性が詰めていた。この女性に聞くと、

「私はすぐ近くに住んでいて、日中は神社のお留守番を頼まれています。大体毎日、お昼から夕方まで入り口を開けてあります。無給ですが、事務をしているわけではありません。何も仕事はないのです」

 とのことで、

「人の出入りはほとんどありません。信者さんも氏子さんもいませんし、行事もないので、お金は入ってきません。太鼓をたたく人もいませんし、神殿の電気をつけても仕方ないから、普段は暗くしています。トイレットペーパーなどの備品は、私が自腹を切っています。施設でかかっているお金といったら、電気などの光熱費や水道代くらいですかね」(同)

 ちなみに2階は物置になっているそうだ。女性が「留守番」を引き受けてから3年ほどたっており、その間、こうした状況が続いてきたという。

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