「公務縮小」発言の秋篠宮さまはなぜそんなにお忙しいのか 「天皇陛下よりご多忙では?」と言われる「令和の皇室事情」

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宮内庁のセット戦略

「『あり得ない』とは言わないでしょう。皇室の公務を担い手の年齢や時代に合わせて常に見直すことは、宮内庁の責務です。平成時代にも天皇陛下の高齢化に伴って公務の軽減を図ってきました。例えば、式典にはお出ましになるが、お言葉はやめるといったもので、お出まし自体をなくすのではなく、中身の見直しで軽減を図ってきましたので、公務の数自体はあまり変わらない状況が続いています」(山下氏)

 大した軽減になっていないようだ。

「私的な活動に力を入れている皇族もいらっしゃいますが、秋篠宮殿下は研究など私的な活動をおやりになる時間はほとんどないのではないかと思っています。ネット上では秋篠宮殿下に対して批判的な言葉もあるようですが、本当にお忙しい日々をお過ごしだと思います」(山下氏)

 公的な活動について、抜本的な見直しはできるのだろうか。

「公務というのは絶対数があるというより、担う皇族がいらっしゃることで生まれると考えたほうがいいですね。そういったことも含めて、宮内庁は普段から国民に対してしっかりと説明責任を果たすことが重要です。2023年に広報室を新設し、ネットでも皇室広報に務めています。昨年からはInstagramも開始しましたが、10代、20代の若者へはリーチできていません。私は今回の秋篠宮殿下の記者会見でのご発言では、“公的な活動の縮小”よりも宮内庁のネット運用についての発言に注目しました」(山下氏)

 秋篠宮さまはこう語っていた。

《宮内庁がインスタグラムを始めて2年近く経たつのでしょうか。そして、最近は私たちのところもそうですし、宮家全体がインスタグラムで紹介されるようになり、フォロワー数もかなり多くて、結構なことだと思います。月に一度程度の投稿ですので、即時性という点はそれほどありませんけれども、私としてはどれも実際に出席した行事についての写真を紹介するのが目的ですので、そのことをそれ以上でもなく、それ以下でもなく、知ってもらえればいいのかなと思います。/ただ一つ、私は、以前にウェブサイトとSNSの関係を惑星と衛星に例えたことがあったと思います。惑星と衛星が結び付いている。どういう状況かというと、SNS、宮内庁の場合はインスタグラムがあって、それが惑星たるウェブサイトとリンクしていて、ウェブサイトがインスタグラムのアーカイブになっている必要があると思うのですね。ところが今、この前も試してみると、そのインスタグラムの写真からアーカイブのところに一足飛びに移動することができない状態になっています。ある一つのこういう行事に出ましたということが、インスタグラムで紹介されるわけですけれども、その本体であるウェブサイトの方に、もう少しいろいろな情報が入っているわけですので、そのあたりがリンクすると、いいのかなというふうに思ったところです。》

「秋篠宮殿下が宮内庁のネット運用について発言されたのはこれが初めてではありません。3年前の記者会見でもSNSとウェブサイトの関係を衛星と惑星に例えて話されました。今回と同じですが、情報の本体はあくまでも惑星にあたるウェブサイトであって、衛星にあたるSNSで情報の一端を知り、もっと詳しく知りたい人はウェブサイトで見てもらう。その連携が理想というものです。しかし、その連携が上手くできていないわけです。そもそも宮内庁は、ウェブサイトを使って説明責任を果たすという考えはないようです。詳細は省きますが、要は国民に知ってもらう手段がいまだに宮内記者会を中心とした報道機関だという考えなのでしょう。例えば、今年行われた悠仁親王殿下の成年式は9月6日に執り行うと2月27日に発表したのですが、ウェブサイトには掲載しませんでした。考えられない対応です。写真や動画の配信に力を入れることも大事なことですが、せっかくウェブサイトという直接、国民に説明できる場があるのですから、それを使って普段から説明責任をしっかり果たしていくべきです」(山下氏)

デイリー新潮編集部

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