「根尾昂」「山瀬慎之助」が「現役ドラフト」から外れて広がる失望 根尾は「真面目な性格で、環境を変えたほうが…」 山瀬も「評価は高いが、本人が葛藤を抱えている」

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 日本野球機構が今月9日に開催した「現役ドラフト2025」で、全12球団の指名選手が発表された。そこで編成担当者らが肩を落としたのは、リストに中日ドラゴンズの根尾昂(25)投手と、読売ジャイアンツの山瀬慎之助捕手(24)の名がなかったこと。2人については「今のままでは飼い殺し」「環境を変えれば成長する」との指摘も出ているが、保有を決断した両球団の思惑とは何か。

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暴力沙汰の過去

 9日の現役ドラフトで驚きの声が上がったのは、今季自己最多の104試合に出場したソフトバンクの佐藤直樹が楽天に移籍したことだ。

「俊足強肩で打撃も勝負強さが光り、リーグ優勝の立役者になったが、今年10月に婚約していた女性の顔面を殴打するなどして暴力沙汰になっていたことが週刊誌で報じられ、CSと日本シリーズに出場していません。現役ドラフトで放出されたのは素行面がマイナスに働いたと考えるのが自然でしょう。身体能力が高い選手ですが、ヤンチャな性格はチーム内でも有名でした。楽天で気持ちを入れ直してほしいですね」(スポーツ紙デスク)

小粒感が否めない

 佐藤の移籍はサプライズだったが、全体的に見ると小粒なドラフトに終わった感が否めない。実際、リストの中には、今オフに戦力外となっていたとしてもおかしくないと見られていた選手も入っていた。一方で、事前に「目玉候補」として話題となっていた2選手、すなわち、ドラフト1位で4球団が競合して中日に入団したが、野手から投手に転向後も伸び悩んでいる根尾昂、1軍での出場機会を求めて1度目の契約更改を保留、移籍志願とも取れる発言をした巨人・山瀬慎之助の名前はリストになかった。

 パ・リーグ球団の編成担当は「根尾、山瀬は狙っていたんですけどね」と苦笑いを浮かべる。

「根尾は高校時代の活躍を見ていたのでね。個人的には野手だと思います。25歳という年齢を考えると二遊間で鍛え直す時間はない。外野になるでしょう。打撃で気になるところを修正すればリードオフマンとして花を咲かせられるかもしれない。本人が投手をやりたい思いがあるなら尊重しますし、そこは現場、フロントとすり合わせが必要ですけど。山瀬は現時点で1軍クラスの実力を持っています。強肩に加えて投手の良さを引き出すリードも成長している。打撃が課題でしたがファームで今年3割打ちましたし、ファームではやることがない水準の選手という評価です」

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