巨人「阿部監督」が蒸し返される“昭和のスポ根”批判…現役時代には「沢村ポカリ事件」に「後輩に丸刈り指示」も

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後輩2人に丸刈りを要求

「これらの報道は、阿部監督は昭和の体育会を彷彿とさせる猛練習を好み、一方の桑田2軍監督は科学的なトレーニングも重視し、その結果として“対立”が生じたと伝えました。興味深いことにSNSには阿部監督の“昭和気質”を『とても40代には思えない』と疑問視する意見も投稿されています。ただ、阿部監督は現役の選手だった頃から“昭和の体育会系”の傾向があったのではないでしょうか。例えば不調に陥ると自ら丸刈りになって活を入れただけでなく、『プロ野球選手としての自覚を持ってほしい』という理由から、自主トレに参加する後輩にも丸刈りを求めたことがありました」(同・記者)

 2011年には大田泰示氏、2017年には小林誠司捕手に丸刈りを求め、2人とも丸刈りになって自主トレに参加した。

 ちなみにAKB48に所属していた峯岸みなみが恋愛スキャンダルの責任を取って丸坊主となったのは2013年。この頃から丸刈りそのものに対する拒否反応が存在し、プロ野球ファンの間からも「阿部先輩」の姿勢を疑問視する意見も出ていた。

ダルビッシュ有との“論争”

「そもそも阿部さんのエピソードで有名なのは2012年、日ハムとの日本シリーズ第2戦で起きた“ポカリ事件”です。先発の澤村拓一投手がサインを見落としたため、マウンドの上で阿部さんが澤村さんの頭を叩いて物議を醸しました。しかも、この問題を阿部さんは自ら冗談にしたのです。阿部さんは、この年にセ・リーグのMVPに選ばれ、受賞会見に出席しました。その際、菅野智之投手の入団も決まったので話題に上がったのです。当時の原辰徳監督が『(甥の菅野を)厳しく指導してほしい』と呼びかけると、阿部さんは『澤村の次に餌食になるかもしれないですね』と笑って答えたのです。会場は笑いに包まれたと報じられていますが、今の感覚ではドン引きする野球ファンも多いのではないでしょうか」(同・記者)

 2軍監督だった2020年3月にはプロアマ交流戦で早稲田大学に敗れた選手たちに「罰走」を科し、SNSでは「パワハラではないか」との批判が殺到した。この問題にはダルビッシュ有も反応し、当時のTwitterに「日ハムは無駄なランニングを排除していった」、「過度の走り込みで才能を潰された選手がかなりいる」と投稿した。

 これに阿部2軍監督は12月、「『2軍に絶対行きたくない』というくらいまたバンバン罰走をやらせたい。そしてダルビッシュ君にチクチク言われて、賛否両論いただいて、頑張っていきたい」と報道陣の前で発言し、これも注目を集めた。

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