監督になっても“呪い”が継続? 2025年「ノーノー未遂」プレイバック!
西口監督の呪いか?
ノーヒットノーランは逃したものの、“ノーヒットワンラン”の珍記録を達成したのが、西武・今井達也だ。
4月18日のソフトバンク戦、今井は立ち上がりから150キロ台中盤の速球を軸に、前年の王者を6回まで無安打1四球の無失点に抑える。西口監督も「ひょっとしたらって。5回を終わったくらいにやるんじゃないかって」と快挙を予感するほどの快投だった。
だが、1対0の7回に落とし穴が待ち受けていた。先頭の佐藤直樹に四球を許し、二盗などで1死三塁とピンチを広げたあと、山川穂高の高くバウンドする三ゴロの間に同点を許してしまう。
それでも気持ちを切らすことなく、次打者・柳町達を空振り三振でスリーアウト、西川愛也のタイムリー二塁打で再び勝ち越した8回も3者凡退で切り抜け、勝利投手の権利を手にして、8回を無安打1失点で降板した。
9回は守護神・平良海馬が3者凡退に切って取り、1964年に近鉄が牧野伸、山本重政の継投で達成して以来、61年ぶり5度目の“ノーヒットありラン”(無安打有失点試合)の珍事となった。
これまでに102回達成されたノーヒットノーランよりはるかに稀な記録だが、西武のエースということもあって、冒頭で紹介されたノーノー未遂同様、スポーツ新聞では「西口監督の呪いか?」と報じられた。
その後、今井は9月18日のオリックス戦でも、7回1死まで5与四死球の乱調ながら無安打無失点を続けたが、代打・西野真弘に中前打を許し、またしてもノーノー未遂に終わった。
また、日本ハム・北山亘基も6月19日の巨人戦で9回1死まで無安打無失点を続けながら、「あと2人」というところで、大城卓三に右越えソロを被弾。1安打1失点の完投勝利となっている。
[2/2ページ]

